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【これまでのあらすじ】 |
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あまりにもぞんざい過ぎないか、あらすじ。 |
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そういうものかねえ。 | |||
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ホームズさん、こちらでしたか。 |
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あちらでヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ ジギスモント・フォン・オルムシュタイン ボヘミア国皇太子がお呼びですよ。 |
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ちょっとヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ ジギスモント・フォン・オルムシュタイン ボヘミア国皇太子二失礼な言い方 じゃないですかねえ。 |
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カスタネットですか。 |
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いや、直接お礼をと。 | |||
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よく考えるとお礼されるようなことを していないような気もするから 礼されるだけでももうけものじゃないのか。 |
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…まったくなんというかなんと言うか。 |
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ホームズさん、このたびはたいへん |
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なんだこいつ。 | |||
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き、キング・フリードリヒ号! あのドイツ最高の豪華客船! |
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あ、ありがとうございます慈悲広大にして 聡明無比なる陛下! 臣はたとえ遠き異国の空の下におりましても、 陛下の偉大なる君徳を忘れることはございます まい! |
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黙れっ!君側の奸!曲学阿世の徒! 譎詭妄動の輩め! びしっ!ばしっ!ばしっ! |
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陛下…あの… |
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いえ…私なんて… でも…私…陛下になんとお詫びをすれば よいか… |
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陛下の前で変装したりして、 陛下を欺いたりして… |
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あ、ありがとう、ございます、 |
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はい!ヴィル! | |||
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臣はただ陛下の寛徳と清明なるお心に触れ、 恐懼に耐えずして涕泣するばかりでございます。 |
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それにしても… アイリーン・アドラー嬢はあれから どこへ行ってしまったんでしょう…。 たった一枚のハガキだけ残して… ハイデッガー少年も知らないと… |
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全くでございます陛下の明智と洞察力には 甚だ驚嘆するばかりでございます。 |
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いえ、私が欲しいものはたった一つで ございます、陛下。 |
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そのハガキでございます! |
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ありがとうございます!陛下! |
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しっ!黙ってろ! |
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そうだったかなあ。 |
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いや、全然出てこなかったが。 |
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こ、これは! |
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なんじゃこりゃっ! |
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何やってんだあのジジイ! |
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保護じゃないのか。
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知らねえよ。 | |||
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あーそうか。 で、これからどうするって。 |
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まずはお前を殺して僕も死ぬっ! | |||
なんでだっ! |
無事解決!
次回のホームズの活躍があればお楽しみに!