ふたご1

「ラビオリに包まれたならきっと目に映る全てのものが肉味噌炒め♪」


ふたご2

「勝手に中華風にしないでください。」


ふたご1

「昨年はタイでクーデターがありまして、タクシン首相が国外追放になりましたが。」


ふたご2
「なりましたね。」

ふたご1

「そのタクシン首相がロシアの機関から名誉学位を与えられたのですが。」


ふたご2

「捨てる神あれば拾う神ありというやつですか。」


ふたご1

「しかしそんなタクシン前首相がマクドナルドで食事をしている間に置き引きにあい、パスポートなどを盗まれてしまったそうです。」


ふたご2
「なんというかついていないにもほどがありますねえ。」
ふたご1

「タクシン前首相はタイ国内でも有数の資産家で逢ったというのに今はマクドナルドで食事、そして置き引き。かつての権力者だった頃から見ると泣けてきます。」


ふたご2

「まあ栄枯盛衰ですねえ。」


ふたご1

「しかしながらパスポートをなくしたら再発行してもらわなければなりません。」


ふたご2

「まあそうですねえ。」


ふたご1
「しかしタクシン前首相は国外追放中とはいえタイ国籍なので、再発行してもらうためにはタイの大使館に行かねばなりません。」

ふたご2

「それは気まずいですね。」

ふたご1

「しかし大使館というのはその国の領土も同じ扱いです。国外追放にあっているタクシン前首相ははたして入れてもらえたのか。」


ふたご2

「まあそこは仕方のないところではないですか。」


ふたご1

「大使館側として入れるわけにはいかないが、手続きをしないわけにも行かない。しかし、大使館内に入ってこられては何かと面倒だ。そしてパスポートは重要なものであるために郵送や使者をおくるようなことではすまない。」


ふたご2

「そういうもんですか。」


ふたご1

「そこで今回は妥協策として、大使館の敷地と外の境界線上で手続きをすることとなりました。」


ふたご2
「安直な妥協策ですね。」

ふたご1

「大使館員は建物の中からマイクで受け答え、タクシン前首相は車の中から注文を。」


ふたご2
「ドライブスルーかっ。」

ふたご1

「懐かしい場所を思い出してもらおうという、大使館の粋な計らいです。」


ふたご2

「マクドナルドを思い出させるな。」


ふたご1

「タイと言えば辛い料理ですが。」


ふたご2
「トムヤムクンですが。」

ふたご1

「韓国ではキムチの辛さや熟成度の5段階表示をすすめるそうです。」


ふたご2

「キムチのですか」


ふたご1

「キムチの中に含まれているカプサイシンや酸性度で見極めるそうです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「こういう風に辛さの度合いが数値化されているとわかりやすいかも知れません。」


ふたご2
「カレーのようですね。」
ふたご1
「でもカレーの場合は共通基準があるわけではなく、メーカーや店が独自に決めたものですからね。」
ふたご2

「そう思うと初めてのものを食べる時に迷わずにすむかも知れませんね。」


ふたご1

「注文の時も、キムチは3が限度なので3でお願いします。といえますし。」


ふたご2

「伝わりやすいですね。」


ふたご1

「そのうちこういった基準が様々なものにも適用されるかも知れません。」


ふたご2

「さまざまなものですか。」


ふたご1

「たとえば甘さの単位も。」


ふたご2
「甘さひかえめではわかりにくいですからね。」

ふたご1

「このシュークリームの甘さは5です。」


ふたご2

「かなり甘いですね。」


ふたご1
「そしてひとつだけ、からし入りのシュークリームがあります。」

ふたご2

「バラエティではないですか。」


ふたご1

「からし入りのシュークリームを食べたら負けです、さあ張り切っていきましょう。ちなみにからしの辛さは1です。」

ふたご2
「うわあ地味な辛さ。」

ふたご1
「さあはりきっていきましょう!」

ふたご2
「どうリアクションをとればいいのか気になって張り切ることもできません。」

5月25日、「まあこの方は若い頃からたいへん苦労されまして(苦労度数 2)」。

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