ふたご1

「博士の異常な撹拌!または私は如何にして心配するのを止めて卵白を愛するようになったか!」


ふたご2

「要するにメレンゲの気持ちというわけですね。」


ふたご1

「イギリスのレボリマー社が毛髪や衣服や道路に付着しても簡単にとれるガムを開発したそうです。。」


ふたご2
「こびりついたガムはとれにくいですからねえ。」

ふたご1

「イギリスでは道路などのガムはがしのために、年間350億円を使っているとか。」


ふたご2

「そんなになりますか。」


ふたご1

「ここで、ガムを捨てた奴からは罰金を取るべきだ、なぜならバッキンガム宮殿なーんてな。と言った日本人も累計で350億人に達します。」


ふたご2
「一億3千万しかいないのに。」
ふたご1

「一人で50億人分ぐらい言う猛者ぞろいなので。」


ふたご2

「じゃあ7人か。」


ふたご1

「有名な話ですが、シンガポールでは無許可でガムを所持していると罰金に処せられるほどです。」


ふたご2
「景観を守るためだそうですがねえ。」
ふたご1

「しかしこのはがしやすいガムが普及すれば、おもうさまガムをシンガポールでかめるわけです。」


ふたご2

「そうなるかどうかはわかりませんが。」


ふたご1
「いえ、ぜひそうした方がいいです。」

ふたご2

「なんでですか。」


ふたご1

「たとえばマーライオンが。」


ふたご2

「マーライオン?」


ふたご1

「マーライオンが突然倒れてきたりします。」


ふたご2

「補修工事をしたばっかりだというのに。」


ふたご1

「しかし、そんなときにガムをかんでいれば、すぐはき出して!」


ふたご2
「はき出して?」

ふたご1

「倒れかかるマーライオンのクッションに!」


ふたご2
「なるかそんなもの。」

ふたご1

「その後もはがしやすいので、マーライオンが汚れずにすむ!」


ふたご2

「それどころの騒ぎではないと思いますが。」


ふたご1

「エジプトやフランスやジンバブエに行く時にもガムを忘れずに!」


ふたご2
「スフィンクスもエッフェル塔もグレートジンバブエもガムでは守れません。」

ふたご1

「イギリスの団体、プレーン・イングリッシュ・キャンペーンが、イギリスの看板には当たり前の表現が多すぎると抗議しているそうです。」

ふたご2

「多いんですか。」


ふたご1

「たとえば、駅のホームのはしっこに『駅のホームはここまで』という看板が。」


ふたご2

「まあ見たらわかるという話ですが。」


ふたご1

「睡眠薬の説明書きに『眠気を誘うおそれがあります』とか。」


ふたご2
「眠気を誘うために飲むものだと思うんですがね。」
ふたご1
「『雨の日には地面が濡れています』という看板があったりするそうです。」
ふたご2

「はなはだしく当たり前ですねえ。」


ふたご1

「これはPL法などの概念の発達により、注意書きに書いていないことをされると訴えられてしまうかも知れないという企業や団体側の怖れも一因となっていると思われます。」


ふたご2

「うーんそれもありますねえ。」


ふたご1

「しかし人の常識というのはどの程度なのか、それを見誤るとやりすぎとなってしまうわけです。」


ふたご2

「まあやり過ぎても目に見える害はないからやってしまうのですね。」


ふたご1

「しかしわかっていることをぐだぐだ言われるほど腹の立つことはないものです。ですから、これからは注意書きにも一工夫を。」


ふたご2
「なんですか工夫って。」

ふたご1

「注意書きの前に読む人の常識を調べるのです。」


ふたご2

「いちいち常識テストなんかやってられませんよ。」


ふたご1

「いえ、そんな面倒なことはしません。」


ふたご2

「何をするんですか。」


ふたご1

「冒頭に『この注意書きをすべて読み終わるのには13時間ほどかかりますが、読みますか?』」


ふたご2
「読むかっ!!」

9月14日、使用上の注意をよく読み流してお使いください。

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