ふたご1

「いやー一月でこれだけ旧だったら、8月になったらどれだけ旧正月なんでしょうね!」


ふたご2

「何が旧か。」


ふたご1

「アメリカのカリフォルニア工科大学の研究によりますと。」


ふたご2
「はい。」

ふたご1

「同じワインでも高い値段をつけたほうがおいしいと感じやすいという実験結果が出たそうです。」


ふたご2

「やっぱりそういうものですか。」


ふたご1

「高級とされたワインを飲む時には脳の満足感や喜びを司る部分が、活発に働いているのだそうです。」


ふたご2
「やはり高級品を飲めるとなると嬉しいものですからねえ。」
ふたご1

「つまり味というものは純粋に味だけではないというわけですよ。」


ふたご2

「まあそうですね。」


ふたご1

「こういったことから現在の食品偽装問題にもつながっていくわけです。」


ふたご2

「ブランド名とかも同じように働くんでしょうねえ。」


ふたご1

「そのほかにも料理では、皿や盛りつけによって感じるおいしさも違ってくると言います。」


ふたご2

「日本料理は目で食べると言いますねえ。」


ふたご1

「こう考えると、ほかにも様々な味を左右する効果が存在する可能性があります。」


ふたご2

「ありますかそのようなことが。」


ふたご1

「たとえば天気ですね。」


ふたご2

「天気が?」


ふたご1

「よく言うでしょう、気圧が下がってくる古傷が痛むという人が。」


ふたご2

「ありますね。」


ふたご1

「同じように刺身や焼き鳥達も、天気が悪くなってくると古傷が痛んで。」


ふたご2
「それはもう古傷とか言っている段階ではないと思いますが。」

ふたご1

「その痛み、苦しみがえも言えない風味となってつーんと。」


ふたご2

「痛みというか痛んでるんじゃないんですか。」


ふたご1

「だから梅雨時なんかにはいろんなものの風味が違ってくるのです。」


ふたご2

「早く捨てなさい。」


ふたご1

「そうした他人の痛みや苦しみ、人生の酸いも甘いもがわかるようになって、はじめて一人前の食通といえるでしょう。」


ふたご2
「何をうまいことを言ったつもりでいるのか。」

ふたご1

「トルクメニスタンで解放計画が始まったそうです」


ふたご2

「なんのですか。」


ふたご1

「オペラやサーカスの上演が7年ぶりに許可されることになったそうです。」


ふたご2

「ダメだったんですか今まで。」


ふたご1

「以前のトルクメニスタンの独裁者だったニヤゾフ大統領が変わり者でして、『オペラやサーカスは我が国固有の芸術ではない』と禁止してしまったのです。」


ふたご2

「そんなこと言い出したらなあ。」


ふたご1
「しかし、これは荒唐無稽な政策だという批判は一面的なものです。」
ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「たしかにオペラやサーカスはすばらしい芸術であり、エンターテイメントです。しかし、全世界の人々がオペラやサーカスが大好きだというわけではありません。」


ふたご2

「まあそりゃそうです。」


ふたご1

「そんな人たちが迫り来るサーカスやオペラから逃れるためにはどうしたらいいんですか。」


ふたご2

「迫り来てないと思いますが。」


ふたご1

「マダムバタフライ!マダムバタフライ!キダム!キダム!ドラリオン!」


ふたご2
「せまるな!」

ふたご1

「そんな人たちが逃げ込める唯一の場所、それがトルクメニスタンだったのです。」


ふたご2

「そうなんですかあ。」


ふたご1

「ですから今のうちに日本も手を打っておかないと。」


ふたご2

「何がですか。」


ふたご1

「ミュージカルを禁止しておかないと、タモリさんがミュージカルを禁止している国に逃げてしまいますよ!」


ふたご2
「もう20年近く逃げていないので杞憂です。」

1月25日、世界に広げよう、ミュージカル禁止の輪。

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