「春という字は二人の逆旦と書きます！」
「まず逆旦が何かを伝えてください。」
「警視庁が高齢者の免許自主返納キャンペーンを強化するそうです。」
「結構高齢者が運転する事故というのが多いので、1998年から免許野自主返納制度が始まっているのです。」
「10年も前からですか。それは知りませんでした。」
「あまり知られていないために返納件数もほとんどありません。」
「そこで、高齢者運転免許自主返納サポート協議会がキャンペーンを行うことになったのです。」
「なんですか。」
「免許証を返納するとかわりにもらえる『運転経歴証明書』を提示すると、帝国ホテルや花やしき、伊勢丹などでいろいろな割引サービスを受けられるというものです。」
「それはお得ですね。」
「ただ、車がなくなったらわざわざ出かけないかも知れませんが。」
「大丈夫です。花やしきは駐車場はないですから。」
「しかし、このような取り組みはもっと他にあっていいと思います。」
「そうなんですか。」
「やはり加齢とともにとっさの判断力の低下は免れません。そのような事態を回避するためにも、免許返納の取り組みを広げるべきではないでしょうか。」
「まあ運転免許はわかるんですが、他に返さなきゃならない免許とかあるんですか。」
「たとえば危険物取扱主任者とか。」
「まあ危険物ですからね。」
「調理師免許とか。」
「いつ包丁で指を切るかわかったものではありません。」
「別に免許が無くても切る時は切ります。」
「ほかにも豆板醤を入れすぎたり、タバスコを入れすぎたりと危険がつきものです。」
「そもそも調理免許を与えないでください。」
「しかし、その免許返納でサービスが受けられるとなればどうでしょうか。」
「まあ自営業で料理店をやっている人は返納するわけにはいかないですけどね。」
「しかし調理師免許を返納すれば、それを上回るサービスが受けられるようにすればいいのです。」
「なんですかそれは。」
「免許を返納すると、かわりに調理師免許獣が与えられます。」
「獣？」
「そう、器用に料理をこなす猿やイルカやパンダなどの獣が、かわりに商売をやってくれるのです！」
「動物が作った料理はあんまり食べたくないですが。」
「これほど説得力のない意見を聞いたのは初めてです。」
「フロリダスポッテッドガーやポリプテルス・オルナティピンニスが料理している姿を見たくないとでも？」
「魚類に料理されてもなあ。」
「魚に含まれるDHAは、頭脳の働きを活発にする働きがあると言われています。」
「料理人からしみ出させないでください。」
「あと危険なのは美容師免許ですね。」
「その昔第二次世界大戦という戦争がありまして。」
「ありましたが。」
「その頃日本では、パーマを禁止しました。電力の無駄遣いだと言うことで。しかし、結果的に日本は負けてしまったのです…。そう、アメリカはパーマを禁止していなかったために…。それほどパーマとは恐ろしいものなのです…」
「パーマうんぬんの問題ではないですが。」
「ノーモアパーマ！ノーモアパーマ！」
3月21日、のうもあゆうもあ。
