ふたご1

「ガイシャの死因は電子レンジでゴンと見られます。」


ふたご2

「電子レンジがらみがなんでもチンに近いと思ったら大間違いです。」


ふたご1

「サウジアラビア大使館ですが。」


ふたご2
「はあ。」

ふたご1

「6月14日の世界献血デーで、献血をした方にはサウジアラビア料理を振る舞うイベントを企画しているそうです。」


ふたご2

「ははあ。」


ふたご1

「考えてみれば献血希望者は減少の一途をたどっております。」


ふたご2
「まあそうですね。」
ふたご1

「ですからサウジアラビア大使館を見習って、他の方々も献血キャンペーンに協力したらいいのではないでしょうか。」


ふたご2

「そうですね。」


ふたご1

「たとえば製鉄所は献血をしたら鉄分取り放題とか。」


ふたご2

「いや鉄を直にとらされても。」


ふたご1

「遊園地は、献血をしたらジェットコースター乗り放題とか。」


ふたご2

「無事に帰ってこれるんですかそれは。」


ふたご1

「病院は、献血をしたら検尿し放題とか。」


ふたご2

「検尿にそれほど魅力を感じる人がいるのか。」


ふたご1

「ともかくも、このようにメリットがはっきりとわかるようにするのも献血率を上げる一つの方法ではあります。」


ふたご2

「まあそうですが。」


ふたご1

「しかしながら、そのような実利だけでは人は動きません。」


ふたご2

「そうですねえ。」


ふたご1

「ですから、もう少し名誉的なものにも着目すればよいかと思います。」


ふたご2
「何ですか名誉って。」

ふたご1

「たとえば血液のブランド化ですね。」


ふたご2

「ブランド?」


ふたご1

「今まで血液型や何やらしか区別のなかった血液にもっと様々な変化をくわえられるようにするのです。」


ふたご2

「様々な変化と言いますと。」


ふたご1

「たとえば特定の食事をとり、血液の味や風味に独特のものをつけるのです。」


ふたご2

「血液に風味?」


ふたご1

「そのようにそれぞれの血液の個性化を進めれば、自らの血液に対するアイデンティティが確立され、血液を生産、出荷することに喜びを感じるようになるのです。」


ふたご2

「農家じゃないんですから。」


ふたご1

「ちなみに大まかな傾向として、フランス血液は濃厚で、イタリア血液は軽やかな風味が特徴です。」


ふたご2

「飲む訳じゃないんですから。」


ふたご1

「スウェーデン血液はニシンの缶詰が腐ったようなにおいがします。」


ふたご2

「スウェーデン人を何だと思ってるんだ。」


ふたご1
「ロンドンの公共交通機関では、6月1日から飲酒が禁止になったのですが。」
ふたご2

「はい。」


ふたご1

「それを惜しんで、5月31日に『地下鉄で飲もう』という有志が集まり、大酒盛り大会を開いたそうです。」


ふたご2

「そんなに楽しみだったんですかね地下鉄で飲むのが。」


ふたご1

「6駅が一時閉鎖、逮捕者も17人出るというえらい騒ぎになったそうですが。」


ふたご2

「さすがはフーリガンの国だと。」


ふたご1

「しかしたばこに続き酒、となると次は何を禁止されるか。」


ふたご2
「なんかありますかね禁止するような物が。」

ふたご1

「冷凍みかんが禁止されれば前日には大冷凍みかんパーティーが。」


ふたご2

「なぜ禁止に。」


ふたご1

「食べ過ぎてお腹を冷やし、腹痛を訴える者が続出。」


ふたご2

「パーティにするからそんなことに。」


ふたご1

「しかし幸いにも隣で正露丸パーティーを行っていた団体によって事なきを。」


ふたご2
「禁止する側もされる側も何を考えているのだ。」

6月6日、ある日ない日。

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