ふたご1

「マルコーメみっず♪」


ふたご2

「味噌汁でなくぬるま湯を作ってどうする。」


ふたご1

「山口県の岩国市のゴミ袋が新しくなったそうです。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「ゴミ袋に広告が入るようになったのです。」


ふたご2

「そんなところに。」


ふたご1

「岩国市ではこれまでゴミ収集車や、ゴミ収集カレンダーに広告を掲載してきたのですが、このたびのゴミ袋への掲載で、ゴミ広告三部作が完結となるわけです。」


ふたご2
「勝手に三部作にするな。」
ふたご1

「しかし、このゴミ袋の広告というのは難しいですよ。」


ふたご2

「そうなんですか?」


ふたご1

「袋は大きく丸くなるし、可愛い模様とかつけてもすぐ伸びちゃって可愛くなくなるし。」


ふたご2

「女子の悩みか。」


ふたご1

「その他にも食品関係なんかはまずいかも知れませんね。」


ふたご2

「まずいですね。」


ふたご1

「ゴミのイメージが食品のイメージに投影されてしまうとまずくてしかたありません。」


ふたご2

「実にまずいですね。」


ふたご1

「そうなると危険なので、なんとかゴミ広告に掲載してもまずくならない方策を考えましょう。」


ふたご2

「広告を出すのをやめるわけにはいかないんですか。」


ふたご1

「すでにお寿司屋さんやスーパーが広告を出してしまっているそうです。」


ふたご2

「それは急がないといけないですね。」


ふたご1

「まずはなんとかゴミのイメージをよくしないといけません。」


ふたご2
「イメージですか?」

ふたご1

「ゴミのイメージが良くなれば、食品の名前をつけても悪いイメージは持たないでしょう。」


ふたご2

「まあそうかも知れませんが。」


ふたご1

「そしてやがてはゴミはブランドとなり、岩国市にはゴミ前寿司が立ち並ぶこととなるでしょう。」


ふたご2

「まあ完全に間違ったイメージですが。」


ふたご1

「まずはゴミの改革から始めます。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「たとえばこの、焼酎と黒砂糖と酢を混ぜた液をゴミ袋に塗っておきます。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「すると翌朝、ゴミ袋にはたくさんのカブトムシやクワガタが!子供達大喜び!」


ふたご2

「場所が場所だけにゴキブリに見えるなあ。」


ふたご1

「そして、あまったコーヒー牛乳もゴミとしてゴミ袋に入れて出すようにします。」


ふたご2

「あまることがあるんですか。」


ふたご1

「すると遠くから見るとまるで巨大なフォアグラに!フランス人大喜び!」


ふたご2

「色合いだけだろそれは。」


ふたご1

「うまくいったら、濃いココアをゴミ袋に入れて生レバーファンを、中に砂を入れて砂ずりファンのハートを射止めます。」


ふたご2

「なんだその臓物に偏ったターゲットは。」


ふたご1

「やがて我慢できなくなった彼らは、ゴミ袋に殺到です。」


ふたご2

「するなよ。」


ふたご1

「こうしてフランス人や臓物ファンがごみをむさぼり喰らってくれるので、ゴミの減量にも成功するわけです。」


ふたご2
「フランス人や臓物ファンをなんだと思ってるんだ。」

ふたご1

「しかしひとつだけ問題がありまして。」


ふたご2

「今までも問題だらけだぞ。」


ふたご1

「フランス人や臓物ファンがゴミでお腹がいっぱいになり、寿司屋さんに来てくれないのです!」


ふたご2

「ゴミを喰うような客に来られても困りますが。」


ふたご1

「せっかくゴミ後寿司ののれんも用意していたというのにですよ?」


ふたご2
「誰がゴミと寿司は別腹なんだ。」

9月12日、ゴミ口となるもゴミ後となる無かれ。

SAKANAFISHホームへ

過去のふたご対談