なるその育児相談室



	3歳になる男の子です。周囲の子に比べて少し発達が遅いのではないかと心配しております。この間ひょんなことからガウンを着せる機会があったのですが、その時、ブランデーグラスを傾けて、夜の街を見下ろして不敵に笑ったりしないのです。周囲の同年代の子供たちは、薄暗い部屋で黒い猫をひざの上でなでているのですが、うちの子供はそういうこともせず、その子供たちのアジトに乗り込んでケンカばかりしています。一体どうしたらいいのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。



	子供の発達には個人差がありますので、 3歳の時点でブランデーグラスを傾けないからといって、特に遅いということはありません。成長するにしたがって自然に覚えるものです。どうしても心配ということでしたら、少しずつ麦茶やウィスキーの入ったブランデーグラスなどを子供の周りに置き、慣らしていってあげてください。ガウンの生地を柔らかいものにするのも効果があるようです。また、部屋のインテリアも赤ランプのついた世界地図や、威圧感のある玉座などを用意してあげるのもよいです。そうしておけば、子供は自分からブランデーグラスを傾けるようになるでしょう。結局、子供が安心して自分の意思で世界征服に乗り出したいと思える環境を整えてあげるのが、両親の方や手下の方のつとめです。強制はあまりよい効果をもたらさないので注意してください。



	5歳の女の子と、4歳の男の子の姉弟です。姉弟げんかというのはよくあるのかもしれませんが、うちの子供達は特にひどいのです。ここ１年ほどは毎日のようです。いつも、「魏帝から下賜された三角縁神獣鏡は近畿地方から多く出土する、邪馬台国は大和にあった」や「三角縁神獣鏡は中国本土では一枚も発掘されていない。三角縁神獣鏡は日本で作られたとみるべきである。佐賀県吉野ヶ里遺跡では倭人伝の邪馬台国の記述と同じ宮室、楼観、城柵の跡がみられる。これらは大和地方では一件も発見されていない。邪馬台国は九州にあった」などと言って争ってばかりです。私が止めても聞こうとしません。いったいどうすればよいのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。



	子供は自我の確立とともに自分の意思を強く主張するようになります。姉弟げんかというのも、そういった子供達の自我の芽生えから発生するものです。やがて成長とともに社会性などを身につけますのでそれほど心配することはありません。両親は、けんかがよくないこと、暴力では何も解決しないこと、三角縁神獣鏡の銘文が押韻や平仄のルールを守っていない異例の銘文であること、１５世紀の「混一彊理歴代国都乃図」は日本列島を東西ではなく南北に伸びた列島であるとしており、当時の中国の認識では日本列島は南北に伸びたものであるとなっていたのであり、倭人伝の記述どおりにすすめば邪馬台国の位置は大和になるということなどを教えてあげてください。



	8歳のかつおぶしです。ほかのところは特にかわったところはないのですが、入浴させたあとに、風呂の湯から異臭がするのです。心なしかお湯の色も茶色くなったようです。ほかの親御さんに聞くとそのようなことはないといいます。普段は猫とよく遊んでいたりするのですが、もしかしたら猫から何か病気を感染させられたのではないかと不安でなりません。病院に行ったほうがよいのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。



	かつおぶしはグアヤコール、メチルグアヤコール、ジメトキシフェノールといった成分をふくんでいます。においはそれらのものが原因です。また、イノシン酸ナトリウムといううまみ成分も多くふくみます。お湯につけるとそれらの成分がお湯に溶け出し、強い香りとうまみが出ます。こんぶと一緒に使うと相乗効果でうまみが強くなります。これをあわせだしといいます。こういったあわせだしを使っておいしい料理を作っていくようにしてください。

　

　