 

2007年12月29日分
このコーナーは皆様から寄せられた科学的な質問に科学的にあくまで真摯に答えるコーナーです。
これまでのまめぎもんスペシャル
2007年6月9日分
2007年7月14日分
2007年9月8日分


    みかんの缶づめにはいっているみかんのふさに、皮がないのはなぜですか?
  イリスさんのご質問
    
      
  最近ではあまり見られませんが、種なしスイカというものがあります。これはスイカに染色体異常を起こさせて、種を無くすものです。
  同じようにお父さんに何か異常が起こった田村さんは家が無くなりましたし、宝石デザイナーから芸能人になると言う異常なことが起こった高田さんは心を無くしてしまいました。
  ですから、みかんの房の皮を無くすためには、みかんにとって異常なことを起こす必要があるのです。
  みかんといえばこたつです。こたつの上にみかんを置きます。しかし、そのこたつは普通のこたつと違います。普通なら赤い光を出すはずのこたつが、青い光を出しているのです。
  なぜ?どうして?こたつは赤外線で温めるもの、赤外線は人間の目では見えないけど、なんとなく暖まっているようなイメージを出すために赤い光を出しているはず。それが青い光だと、まったく逆効果?なぜ?どうして?異常!異常!異常!異常!はっ、皮が無い!
  というふうになるのです。
  

    電線にとまった鳥は、どうして感電しないのですか?    
  牧野俊弘さんのご質問
  
  
  電線に触った人がどうして感電するのかを考えてみましょう。
  よくあるケースとしてはタコをあげていたらタコが電線にからまるというケース、電線工事をしていたら電線に触れてしまい感電するケース、そして足に竹馬をつけてすごく背の高い人を演じる大道芸人が電線に触れてしまって感電するケースです。
  これらと鳥はどう違うのでしょうか。
  鳥は、電線の上に乗ります。感電する人は、電線の下にいます。
  つまり、電線を見上げるか、見下げるかの違いなのです。電線を見上げて物欲しそうな顔をしている、その弱い姿勢に電線はつけ込んでくるのです。一方で上から目線で踏みつけてくる鳥には手も足も出ないのです。これから感電しないようにするためには、下から見下ろしてやるぐらいの心意気が必要とされるでしょう。
  

  人間は地球の何倍もの重力にに慣れることが出来るのですか?
  もし出来るのなら地球の重力に戻ったとき壁や天井を走ったり、
  走り幅跳びで20メートル飛んだり、弾丸をはじき返すようなこと
  が出来てしまうのでしょうか?
  もさんのご質問
  
  
  まず最初にひとつ言っておきたいことがあります。
  ドラゴンボールは漫画です。
  さて、重力というのは天体がものを引き寄せる力です。
  つまり地球より重力が20倍の地では、重力に逆らって行う行動、具体的には上に向かう行動をとるのに地球の20倍の力が必要であるということです。
  一方で重力に従う行動、つまり下に向かう行動では地球の20分の1の力ですむわけです。つまり20の力と20分の1の力の運動となるわけです。これをお互いに掛け合わせると結果はどうでしょうか。1です。
  つまり、結局の所地球と変わらない結果になるというわけなのです。
  そして最後にもう一つ言っておきたいこともあります。
  Dr・スランプも漫画です。


     大きな容器がある。中は空気で満たされておりとまり木に小鳥が一羽止まっている。この状態で全体の重さを量ったら7kgあった。この後小鳥がとまり木から飛び立ち容器の中を跳んでいる状態になったとしてもやはり7kgになる。
    その理由を教えてください。 
    kobashi noriさんのご質問
    
    
    空を飛ぶ、ということは大変なことです。
    鳥は全身の筋肉のほとんどを空を飛ぶために使い、骨を極限まで軽くするなど、自らの肉体を極限まで鍛えあげています。
    しかし、そこまでしても少しでも油断をすると墜落します。
    そうした重いプレッシャーを感じながら飛んでいるのです。
    むしろ重くなってもいいほうだと思うぐらいです。
  

  バナナに種がないのはなぜですか?
  奈緒さんのご質問
  
  
  さきほどみかんの皮の回答でもありましたとおり、何か異常なことが起こったのです。
  本来、バナナの皮というのはけっして滑りやすいものではありませんでした。しかし、そんな皮ですべる芸が始まりました。ハリウッドの映画などで用いられたのが最初と言われています。
  本来すべらないものですべる、そういう高度な構造を持ったギャグだったのですが、いつの間にか人はバナナの皮を滑るものだとして認識していきました。そのおそるべきメディアの力、一体人類はどこに向かおうとしているのか、プロパガンダと戦争、暴走するマスメディア、インターネットによる個人メディアの確立、そして21世紀…なぜ?なぜ?なぜ?異常!異常!異常!はっ!種がない!
  そのようなことが起こったのだと考えられています。
  


    コンセントの名前の由来はなんでしょうか。現在の東京電力に勤めていた小林勲氏がconcentric plug(同心のプラグ)と名付けたことはわかりましたが、なぜ、同心のプラグと名付けたのでしょうか。同心の意味を教えていただきたいと思います。     
    田中栄治さんのご質問
    
    
  同心というのは江戸時代の警察官に該当します。
  奉行、所司代、城代などの配下で、特に江戸町奉行の同心は八丁堀の名で知られています。
  本来は、心を同じくする、つまり団結するという意味で武士達の集まりにもちいられていたのですが、それがやがて下級武士の呼び名となりました。
  江戸幕府では直参の足軽にすべて同心という名を与えたために、八王子千人同心や伊賀同心などが成立しました。
  しかし時代劇に一番よく出てくるのが町奉行の同心です。町奉行の同心は身分的にはそれほど高くありませんので、普段は袴をはかずに羽織と着流しのスタイルでした。羽織は黒、そして着流しは黄八丈の素材と決められていました。
  この黄八丈の色とコンセントに使う黄銅の色がたいへんよく似ていたこと、そして開発者の小林さんの部下が徹夜続きで目を真っ赤にしていたこと、つまり目赤→目明かしであるから、目明かしのボスは同心である、だから同心プラグ。そういう解釈が行われたのです。
  