八百遠心分離器そば店にやってきたカナエちゃん(8さい)。
野菜と遠心分離機とそばなら何でも手に入るというこのお店、
カナエちゃん(8さい)はうまくお買い物できるかな?

扇町アナ:どうやら一つのお店で買えるようですね。

村田殿教授:日本の大阪地方にパンも出すうどん屋がありますが
それ以上のミスマッチ感覚ですね。

扇町アナ:お店に到着いたしましたが、これからどのような事態が
カナエちゃんをまちうけているんでしょうか。

村田殿教授:そうですね、幼児の典型的な行動パターンとして見られる
のですが、目的意識の混淆というのがよくありますね。

扇町アナ:といいますと?

村田殿教授:こういったおつかいで最も重要なことは、おかあさん等に依頼
された買い物を達成するということなんですが、幼児は初体験となる商店
での単独行動ということに、非常に興奮してしまうのですね。そこで意識に
一時的な空白状況がうまれ、他のものに気をとられてしまうということがある
のです。

たとえば、あそこにぬいぐるみがあるでしょう。

扇町アナ:ええ、ありますね。

村田殿教授:本来であれば買い物とは関係のないものですから、無視して
しかるべきです。しかし、興奮状況の幼児はついつい余計な興味を抱いて
しまい、ぬいぐるみを意味なくふりまわしたり、ふにふにしたりしてしまうの
ですね。

扇町アナ:あっ!見てください村田殿教授!


何か野菜を見て悦に入っています!

村田殿教授:あれは…ミョウガですね。

扇町アナ:ミョウガ、ですか。

村田殿教授:しかし、幼児たるものミョウガにみとれたりするのは本道に
反していますね。

扇町アナ:本道、ですか。

村田殿教授:たとえば、扇町さんも子供の頃にはミョウガを見つめたりは
しなかったでしょう?

扇町アナ:そうですね、私のときは、エノキ、でしたね。

村田殿教授:エノキ、ですか。

扇町アナ:ええ、エノキダケです。

 

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