ふたご1

「これがまた大きい桃でね。ほら、川から桃が
流れてくるなんて誰も思わないじゃない?だからさ、
もって帰ったんだ。――― そう言う彼女の背は、桃汁で
濡れていた。 」

ふたご2 「なんだかわかりません。」

ふたご1

「昨年9月に亡くなった西本願寺の大谷光照前門主の所蔵する
切手コレクションが龍谷大大宮学舎で公開されているそうです。 」

ふたご2 「はあ。」

ふたご1

「なかでも珍しいのが全世界の宗教切手。
コーラン成立1400年記念やバチカン市国の切手など
さまざまな宗教切手がありまして。 」

ふたご2 「なんと言うか懐が深いと言うか。」

ふたご1 「ほかにも、敦煌石窟寺院壁画(中国)、
エルサレム3000年記念(イスラエル)、前島密教(日本)などさまざま。」

ふたご2

「前島密って一円切手の人でしょう。」

ふたご1 「現在の郵便制度を作り上げた、いわば消印の神様ですよ。」
ふたご2 「消印だけじゃないでしょう。」

ふたご1

「打撃の神様川上哲治との打撃消印対決は戦後の
つかれきった人々を 大いにわかせたものです。 」

ふたご2 「時代も違うのでは。」

ふたご1 「そこに現れた経営の神様松下幸之助。新たなる大きな敵に
向かって二人は一致協力。ダブルゴッドアタックで撃破するのだった。」

ふたご2 「だったじゃなくて。」

ふたご1 「しかし、松下幸之助が言い残した言葉…
『ふふふ…よくぞこのナショナル・パナソニックバリアを打ち破った…
だが、わしを倒してもあのお方がおられる限り…貴様らに
安息の日々は無い…ふははははぐふっ。』
神様以上の新たな敵の予感に前島密と川上哲治は
慄然とするのだった。 」

ふたご2 「何ですか神様以上の敵って。」

ふたご1

「松下幸之助を育て上げた…お客様ですよ。 」

ふたご2 「うまいようなことを言おうとするな。」

ふたご1

「また一方でお客様は神様だと言う人もいるから
話はややこしい。 」

ふたご2 「もういいです。」

ふたご1

「ニュージーランドのブルース・シンプソンさんが自宅で
巡航ミサイルをつくっているそうです 。」



ふたご2

「おいおいおい。」

ふたご1 「個人輸入できるようなものを使って家庭でお手軽に
巡航ミサイル。 」

ふたご2 「いいんですかねえ。政府に見つかったらどうなるんですか。」

ふたご1 「ニュージーランド国防省は、そうした動きがあることは承知している
とコメント。 」

ふたご2 「それだけですか。」

ふたご1

「個人的に作ってくれるんであれば開発費も浮いて
大助かりですよ。」

ふたご2 「そんな楽観的な。場合によってはテロリストが巡航ミサイルを
つくってしまうという可能性もあるではないですか。 」

ふたご1

「まあそうなったら江戸時代の武士のようにみんながみんな
巡航ミサイルを持つようにすればいいんじゃないですか。 」

ふたご2 「いやな時代だなあ。」

ふたご1 「無礼を働いたら撃ち込み御免。」

ふたご2

「こらこらこら。」

ふたご1 「まあしかしそう好き勝手に撃ってよいというものではありません。
もし万一ニュージーランド人としての体面を汚すような真似を
すれば、撃腹ですよ。 」

ふたご2

「どっちみちまわりの被害甚大ですが。」

ふたご1 「ロシアのアレクサンドラ・チャグノワさんの体内から
16センチのはさみが発見されたそうです。 」

ふたご2

「あいたたた。」

ふたご1 「アレクサンドラさんは常日頃から稲妻が鳴ると
体内で何かがぐるぐる回転しているような気がしていたので
病院に行ったところ、はさみが発見されたそうです。 」

ふたご2 「雷が落ちるとはさみは回るんですか。」

ふたご1

「それは回るでしょう。あなたの家のはさみも
置く場所さえ変えれば雷が落ちるたびに
ぐるぐるぐるぐるぐーるぐるですよ。 」

ふたご2 「そうなんですか。それは一体どういう原理なんですか。」

ふたご1 「それはモーターの原理と同じです。
モーターの中には電磁石と磁石が入っています。
電気を通すと電磁石と磁石が反発しあって
ぐるぐる回すようにできているのがモーターなのです。 」

ふたご2

「はあなるほど。と言うことは雷が落ちると
はさみが電磁石のようになるのですか。 」

ふたご1 「いえいえそうは行きません。はさみは見てのとおり
まっすぐな形です。電磁石というのはコイルといって
ぐるぐる巻きの形じゃないと強い磁力は発生しないのです。
ですからおそらくはさみは別の理由でもともと磁力を帯びて
いたのでしょう。 」

ふたご2 「おかしいですね。それじゃどこかにコイル状のものがないと
モーターのような形にはならないじゃないですか。あったら
レントゲンで発見されそうなものですが。 」

ふたご1 「雷が落ちますとちゃんと髪の毛がコイル状になりますから
大丈夫ですよ。」

ふたご2 「直撃されてるのかっ!」

ふたご1 「その瞬間にはさみも見えたわけですから。」

ふたご2 「雷が落ちても骨は見えんっ!」

6月6日、に月亭遊方が♪
 

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