ふたご1

「いやまあそのなんだあれだこれかそれか。」

ふたご2 「もうなんだかさっぱりわけがわかりません。」

ふたご1

「国際度量衡総会で、小数点が決定するという
話なのですよ 。 」

ふたご2 「小数点?」

ふたご1

「たとえばあなた方日本人の皆さんは3.14とピリオドで
書きますが。」

ふたご2 「お前は何人だ。」

ふたご1 「しかしこれはイギリス、アメリカの表記でありまして、
その他の国では3,14のようにコンマをつかうので
あります。」

ふたご2

「なるほど。それをどちらかに統一しようという
お話なのですね。 」

ふたご1 「日本人の方々も世界の趨勢にしたがって
コンマにしていただいたほうがいいですよ。
いつまでもピリオドを使っていたのでは、
対米追従と言われても仕方ないですよ。」

ふたご2 「でも日本は100,000,000と、数字にコンマを打つじゃ
ないですか。それがあるからピリオドを使うのだと思いますが。」

ふたご1

「しかしそれもイギリス・アメリカの習慣なのですよ。
日本の四桁ごとに位の呼び方が変わる方式では
三桁ごとにコンマをつかっても意味ないじゃないですかい?」

ふたご2 「まあそうですが。」

ふたご1

「これを機会に、日本のダンナ方にもぜひ小数点に
カンマを使って欲しいわけでげすよ、
げへげへげへげへ。 」

ふたご2 「なんだその口調は。」

ふたご1 「まあそんなにカンマを使うのがお嫌でげしたら、
あっしも鬼じゃございやせん。
別の小数点を使うという案で手を打ちやすが。」

ふたご2 「別の小数点?」

ふたご1

「たとえば3●14とかでどうでげすかね。 」

ふたご2 「でかいっ!もはや点じゃないっ!」

ふたご1

「3☆14とかもありやすが。」

ふたご2

「ありがちですね。」

ふたご1 「いやいや参ったでげすな。さすがダンナだ、
見る目が違いやすねえ!よっし、あっしも男だ!
こうなったら奥の手を出しやすよ!」

ふたご2 「あるんですか奥の手。」

ふたご1 「3『見てみなよ、あの広大な星空。あの星はみんな
地球から何光年、何十光年も離れてるんだぜ。
ほんとに宇宙って、おおきいよな。この大宇宙で、
俺たちの住む地球なんて、ほんとにちっぽけなものさ。
その地球に住む俺たち人間なんて、ほんの、小さな、
点みたいなもんじゃないか』14でどうだっ!」

ふたご2 「どうかじゃねえよっ!」

ふたご1

「米仏の科学者グループが宇宙の形についての研究で、
五角形の曲面が合わさった球形、つまりサッカーボールのような
形をしているのだと発表したそうです。 」

ふたご2 「単なる球形じゃないんですね。」

ふたご1

「つまりサッカーボールというのはこの大宇宙を象徴する存在、
いや宇宙そのものなのです。 」

ふたご2 「それは違います。」

ふたご1

「この広大な大宇宙のちっぽけな地球の上の、
さらに点のような人間が蹴るサッカーボールが、
宇宙だなんて、なんか、不思議な気がするよな。」

ふたご2 「気持ち悪いキャラクターですね。」

ふたご1 「だからさ、もっと、俺たちサッカー選手は、
宇宙のためにやれることがあるんじゃないかって、
思うんだ。だって、宇宙のこと一番わかってるのが
俺たちサッカー選手だろ? 」

ふたご2

「だから違いますって。」

ふたご1 「いつまでも種子島からロケット打ち上げてる場合じゃないよな。
ワールドカップ以降ろくに使われてないスタジアムを、もっと
宇宙開発に使うべきだよな。 」

ふたご2

「どう使えと。」

ふたご1

「それがわからないような宇宙航空研究開発機構なんかには
レッドカードさ! 」

ふたご2 「恥ずかしい言い回しですね。」

ふたご1

「でも、みんな、わかってくれよ。
大事なのは、宇宙を思う気持ち!
宇宙は友達!友達空間に出て全身が凍結しようが
内圧で爆発しようが痛くない! 」

ふたご2 「ますます意味がわからなくなってきたんですが、
使わなくなったサッカースタジアムを宇宙にどう生かすかと
いうのはどうなったんですか。 」

ふたご1 「そんなくだらない質問にはイエローカードさ!」

ふたご2

「気持ち悪い上にたちが悪い。だからちゃんと答えてくださいよ。」

ふたご1 「お、また食い下がってくるね。いいのかい?
二枚目のイエローはレッドカードだよ! 」

ふたご2 「いいですから早く。」

ふたご1

「わかってないなあ。つまり、ロケットをスタジアムに持ってくるのさ。
そこから宇宙へ飛ばせば、種子島から打ち上げるより、はるかに
簡単なのさ! 」

ふたご2

「なんでスタジアムからわざわざ打ち上げるんですか。」

ふたご1 「つまり、ロケットにレッドカードを出せば、スタジアムから退場、
つまり出て行かなきゃならなくなるだろ?でもさ、あんなでっかい
ロケットが通用口を通れるわけないだろ?
それで、ロケットは宇宙にいかざるをえないわけさ! 」

ふたご2 「………………………………………………………………
……………………………………………………………… 。」

ふたご1

「…………ようし、おれ自身にレッドカードだ!」

ふたご2 「どこへなりといってしまえっ!」

10月10日、目のアイゴーデー

 

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