ふたご1

「ユダヤ教の戒律では肉と乳製品を一緒に食べてはいけないと
いうことですが、それだと乳牛の丸呑みはできないということ
なのですか? 」

ふたご2 「できますから、あんたがやってみてください。」

ふたご1

「アメリカ中央情報局という異名を持つCIAですが。」

ふたご2 「異名というか日本名ですが。」

ふたご1

「このたびCIAで使われたスパイグッズが公開されて一部の
物好きの間で話題となっているそうですよ。 」

ふたご2 「あんたじゃないですか一部の物好き。」

ふたご1 「今回公開されたものの中にはトンボそっくりの盗聴器や
なまずロボットなどもあったそうです。」

ふたご2

「トンボの盗聴器ですか。」

ふたご1 「ただ、このトンボの盗聴器は風に弱くてすぐ飛ばされてしまうので
あまり役にはたたなかったそうですが。 」

ふたご2 「まあもともとトンボというのが役に立ちそうもないですが。」

ふたご1

「何をおっしゃいますか。トンボなんてまだいいほうですよ。
ベトナム戦争の時にはノミが情報収集のために使われていたの
ですよ。 」

ふたご2 「ノミですか。」

ふたご1

「ノミが近くに人間が通りかかると活動が活発になるのを利用して、
敵の動きを探ることができるのです。 」

ふたご2 「おおなるほど。」

ふたご1 「ただ、ほかの動物が通りかかってもノミは活動するので
あまり意味はなかったそうですが。 」

ふたご2 「あかんがな。」

ふたご1

「それにもめげずにCIAなどでは昆虫を使ったスパイグッズや
ひみつ兵器などを開発しているのですよ。きっと今頃も。 」

ふたご2 「たしかに昆虫はどこにでもいますから、敵に怪しまれる心配は
ないですからね。」

ふたご1

「これからはナノテクノロジーの発達で小さい機械などを昆虫サイズに
できますので、ますます発展していくのでしょう。 」

ふたご2

「たとえばどんなものがありますかね。」

ふたご1 「たとえばゴキブリ型ロボットです。ゴキブリは人のいるところなら
どこにでも潜入することができます。 」

ふたご2 「なるほど、トンボ型よりは潜入もしやすそうですね。
盗聴器にもってこいです。」

ふたご1 「いえ、このロボットは盗聴器ではありません。」

ふたご2 「じゃあ何に使うのですか。」

ふたご1

「このゴキブリ型ロボットは、敵基地の中をくまなくはいまわり、
ある一点を目指して行動します。 」

ふたご2 「なるほど敵中枢を破壊するのですか。」

ふたご1

「そうです、敵基地の自爆スイッチの上にはって行き、敵にスリッパで
バシコーン!とたたいてもらうことにより、敵基地を破壊するのです! 」

ふたご2 「たたくかっ!」

ふたご1

「このゴキブリ型ロボットにはどくろマークを感知してすばやく移動する
アルゴリズムが組み込まれています。」

ふたご2 「なんてステロタイプな自爆スイッチだ。」

ふたご1 「愛知県犬山市の日本モンキーセンターで、二つの小石を打ち合わせて
鳴らす遊びをしているさるが発見されたそうです。 」

ふたご2

「遊びですか。音が出るのを楽しむというのは知能が高いですね。」

ふたご1 「…ほんとうにそうでしょうか。」

ふたご2

「何がですか。」

ふたご1

「よく、動物などは大地震の前兆を感じ取るといわれているでしょう。
動物には、人間にはない、未来のことを感じ取る能力があるのです。 」

ふたご2 「いったいどんなことがおころうとしているというのですか。」

ふたご1

「とにかく大事ですよ。現在日本で唯一城を個人保有する、
江戸期には尾張徳川家の附家老として大名に準ずる待遇をうけ、
明治にいたって男爵(後子爵に陞爵)の成瀬家も大騒ぎです。 」

ふたご2 「そんなまったく関係ない説明はいいですから。」

ふたご1 「こんな事態を我々さるが黙って見過ごしてよいものでしょうか。」

ふたご2

「あんたさるですか。」

ふたご1 「この大事を食い止めなければならない、たとえこの身は滅びても、
犬山市を、ドッグ・マウンテン・シティを守って見せる! 」

ふたご2 「英訳はやめてください。」

ふたご1

「とめるな!とめても無駄だ、俺は行く。だから、お前達は
ここに残るんだ。そして――生き延びろ! 」

ふたご2

「勝手に盛り上がらないでください。」

ふたご1 「そうすると横から小猿がやってきて、無事を祈って
火打石をカチカチと。
おまいさん、気をつけてね。 」

ふたご2 「それかっ!」

ふたご1

「泣かせる話です。」

ふたご2 「泣きたいのはこっちです。」

10月31日、いわゆる切り火の風習が広まったのは明治になってから。

 

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