ふたご1

「肉より魚。魚より肉ですよ。」

ふたご2 「野菜を食いたまえ。」

ふたご1

「中国の胡錦濤国家主席が、旧正月の年越し餃子を
河北省の農家で器用に作ったそうです。」

ふたご2 「なんですかそのニュースは。」

ふたご1

「まあいわゆる政治パフォーマンスですが、この中には
見落とせないいくつかのポイントが隠されています。」

ふたご2 「なんでしょうか。」

ふたご1

「まず、中国には年越し餃子があるのだということ。 」

ふたご2

「まあそれは気になりますね。」

ふたご1 「これは来年もぜひ、くるんでくるんでくるんで行こうという、
中国人ぐるみのくるみ精神があらわれているものです。 」

ふたご2 「意味がよくわかりませんが。」

ふたご1

「来年こそはむいた天津甘栗をふたたび皮でくるんで
輸出して行こうと夜空に誓うのです。 」

ふたご2 「無駄な誓いはやめてください。」

ふたご1

「そしてもう一つ、胡錦濤国家主席は餃子作りが
うまい、ということです。 」

ふたご2 「まあそうですねえ。」

ふたご1

「はたして世界各国の国家元首のうちで、このように
餃子作りができるものがどれだけいるでしょうか! 」

ふたご2 「まあ思い当たりませんが。」

ふたご1

「アメリカのブッシュ大統領、フランスのシラク大統領、
イギリスのブレア首相、ドイツのシュレーダー首相、
はたして誰が、このような餃子作りをできるのでしょうか!」

ふたご2 「餃子の存在も知ってるかどうか。」

ふたご1

「餃子も作れないような国家元首たちに国や国家を
まかせていいのか! 」

ふたご2

「いいのかと言われましても。」

ふたご1 「もしも一日以内に餃子100万個を作らないと
地球が滅亡する羽目になったらどうするんだ!」

ふたご2

「餃子の王将に頼めばよいのでは。」

ふたご1 「古来よりの伝説にもあるではないですか、地球の危機を
救うものは、餃子だと。 」

ふたご2 「見たことも聞いた事も触れた事も無いですが。そんな伝説。」

ふたご1

「聞いた事が無いですか、かつて、神が人類の高慢に怒って
大洪水を起こしたことを。」

ふたご2 「ああ、ノアの話ですか。」

ふたご1

「そう、神の啓示を受けたノアは、地上の動物達と、
神によって救われる人類を救うために、作り始めたのです。」

ふたご2 「箱舟を。」

ふたご1

「餃子を。」

ふたご2 「こんな時に作ってどうするっ!」

ふたご1 「何を言いますか。神が水で地上を流しつくそうとしているの
ですよ。水が地上であふれる…つまり、水餃子です。」

ふたご2

「何がつまりだっ! 」

ふたご1

「世界の指導者達にも、ぜひこの水餃子精神を
学んでいただきたい。 」

ふたご2

「もうなにがなにやらわかりません。」

ふたご1

「着信メロディサイト「えらべるJ−POP」で、
二日酔いにきくメロディが配信されるようになったのです。 」

ふたご2 「そんなメロディが。」

ふたご1

「まあ牛にクラシックを聞かせると牛乳の出がよくなると
いいますから。」

ふたご2 「それとはまたちがうような。」

ふたご1 「同じようにメロディを聞いた人の耳から二日酔いの
原因物質アセトアルデヒドがだらだらとながれだすわけ
ですよ 。 」

ふたご2

「耳から出るものですか。」

ふたご1 「アセトアルデヒドというのは染料や合成樹脂の原料として
広く使われているものなのですよ。 」

ふたご2 「そうなのですか。」

ふたご1

「朝方のオフィス街に携帯電話とスポイトを持ったアセトアルデヒド業者が
やってくる日も近いですよ。 」

ふたご2

「吸われるんですか。 」

ふたご1 「今まで無駄に二日酔いをしてきたのですから、少しぐらいは
人の役に立ってもよいでしょう。 」

ふたご2 「まあ確かに人の役には立つかもしれませんね。」

ふたご1

「これからは二日酔いを
「フッ、よせよ、例を言われる筋合いは無いぜ、
人の役に立ちたいと思ってやったんじゃない、
自分がやりたいからなったんだ。」酔いと名づけましょう。」

ふたご2 「かっこつけても二日酔いですが。」

1月23日、あるでひど。

 

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