「どうしてハリーポッターのファンの人のことを、原作者の名前にちなんで『ローリング族』と誰も言わないの？」

「言う筋合いがないからです。」

「電池だけを。」

「抜いた電池を転売してもうけるのです。」

「馬鹿者っ！みみっちいとはなんだ！電気はデジカメの血液、電池はデジカメの心臓部分なのだぞ！」

「なんとなく納得しそうで納得いきませんが。」

「ですからデジカメメーカーのキヤノンも現地の各法律関連部門と協力してニセモノ摘発にのりだしているというわけです。」

「そんな中国では現在、孫文を名乗る詐欺事件があったそうです。」

「孫文といいますと、辛亥革命を指導した、建国の父といわれる。」

「はい。」

「何年前ですか辛亥革命。」

「1911年ですからざっと93年前です。」

「生きてるわけあるかっ！」

「しかしねえ。」

「なにしろ中国には不老不死の伝説が数多くあります。まあ130歳ぐらいだったらなくはないかなと思ってしまっても無理はありません。」

「みんなだまされてはいけませんよ。」

「わたしは生年未詳だがおそらく1600歳前後の赫連勃勃だ、なにをした人物かよくわからなくてなんだかわからないがとにかく金を貸してくれ。」

「もう少し人物を把握してから詐欺をしてください。」

「東京大学大学院の浜口宏夫教授らのグループが新しい磁性液体を発見したそうです。」

「磁性液体とはなんですか。」

「つまり液体の状態で磁力を持つ、磁石、いや磁液です。」

「今回のは常温の状態で液体となっているという点で世界初なのだそうです。今後の医療用や工業用などのさまざまな分野に使えるという点で画期的です。」

「そうですねえ。」

「たとえば大晦日。」

「いきなり年末に。」

「年越しそばというのは元来、金工職人が散らばった金粉や銀粉などをそば粉につけて集めるということから転じて、お金がたくさんあつまるように、という願いが込められているのです。金や銀だけでなく鉄やニッケルやコバルトも集めたいと思うのは人間の素直な感情というものではないですか。」

「そんな磁石そばなど食べたいと思う人の人間性を疑います。」

「そんなきついことを言うない。悲しくって磁力をおびた涙が出てくらあ。」

11月12日、おびおび

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