ふたご1

「寒波ですか。」

ふたご2 「寒波ですよ。」

ふたご1

「ロシアでは大統領選挙の季節ですが。」

ふたご2 「季節ものですか。」

ふたご1

「大統領候補の一人、ルイプキン元下院議長が5日間行方不明に
なっていたそうです。 」

ふたご2 「それはまたきな臭い。」

ふたご1

「ルイプキン元議長本人は「友人の家にいた」と言っていますが
時期が時期だけに5日間も連絡を取れない状態にいると言うのは
おかしな話です。 」

ふたご2

「そうですねえ。」

ふたご1 「いったい何をしていたのか、はたまたされていたのか。謎は深まる
ばかりです。 」

ふたご2 「普通に考えると反対派に捕まっていたとかですが。」

ふたご1

「確かに元KGBであるプーチン大統領ならこの程度のことはお手の
ものでしょう。しかし、今度の選挙ではプーチン大統領は大楽勝で
相手にする必要すらない相手を捕まえたりする必要はないわけです。 」

ふたご2 「それはそうですが、ルイプキン元議長がプーチン大統領の
なにかとんでもない情報を握っているとか。」

ふたご1

「それにしてはこんなに簡単に出てこられると言うのもおかしな話です。
きっとルイプキン元議長の失踪には、プーチン大統領のあずかりしらないところで
おきたのに違いないのです。 」

ふたご2 「じゃあいったい何が原因なのでしょう。」

ふたご1

「それを知るには、ロシアの歴史を語らねばなりません。」

ふたご2 「なんでまたそんなところから。」

ふたご1

「ロシアと言うのは昔から寒いところでした。」

ふたご2 「浅い話の入りですね。」

ふたご1

「ロシアの最高権力者というのは、代々暖かいところをいかに確保するかが
至上命題でした。なぜなら、どんなに荘厳な命令を下しても、鼻水をたらして
いては威厳が台無しだからです。」

ふたご2

「それどころの寒さじゃないと思いますが。」

ふたご1 「ですからロシアの権力者はクレムリンなどの堅固な要塞を築き、
毛皮を集め、南の土地をもとめていったのです。 」

ふたご2

「屋内にいる時点で大丈夫だと思いますが。」

ふたご1 「そんなわけでルイプキン元議長も、冬の選挙戦を戦うにあたって、
何とかして自分の周りを暖かくしなければならないわけですよ。 」

ふたご2 「毛皮もいっぱいあるでしょう。」

ふたご1

「そうはいきません。大統領ですよ?ロシアの最高権力者ですよ?
選挙に対して出る鼻水も当然ながらいつもと違うわけですよ。
なまじかの防寒対策では、選挙に臨む鼻をガードしきれないのですよ。」

ふたご2 「その当然と言うのがまったく理解できませんが。」

ふたご1

「ルイプキン元議長は暖かくなるための旅に出かけていたと
いうわけなのです。 」

ふたご2 「よくわかりませんがどんな旅ですか。」

ふたご1

「まずは毛皮です。普通の毛皮の二十倍暖かいという毛皮です。 」

ふたご2 「何の毛皮ですか。」

ふたご1 「これは火にくべても燃えないという伝説の火鼠の皮衣といいまして。」

ふたご2

「おい。」

ふたご1

「そのほかには蓬莱山の山の上にあると言う玉の枝、ツバメの巣にある
子安貝、龍の首の玉、仏の御石の鉢をあつめてきたとかこないとか。 」

ふたご2

「竹取物語じゃないですか。」

ふたご1

「日本人の心のふるさとの物語を追体験してみることによって、
人々の心もいつしか暖かさを取り戻すと言うわけです。 」

ふたご2 「ロシア人を暖めないといけないのではないですか。」

ふたご1

「スイスではカクテル類などの甘いお酒の税率を大幅に引き上げた
そうですよ。」

ふたご2 「なんでまた。」

ふたご1 「甘いお酒が未成年の飲酒をさそうということからだそうです。」

ふたご2

「ああなるほど。」

ふたご1

「これを契機によっちゃんいか味のお酒やカレーの王子様味の
お酒も規制したほうがいいですね。 」

ふたご2 「そんな気色悪いお酒はお子様も飲まないでしょうが。」

ふたご1

「本当の大人しか飲めないようにする、それこそが本当の未成年
飲酒対策なのですよ。」

ふたご2

「まあしかし大人になりたいから飲むわけでして。」

ふたご1 「そんな見せかけだけの大人ではなく、真の大人を、酒のほうで
判断してもらいたい。我々はそう願ってやまないのですよ。 」

ふたご2 「そんな願いをどうやって実現するんですか。」

ふたご1

「ま、お酒君のほうもね、子供じゃないんだから、のどを通るときには、
それなりのものを用意してもらわないと。といった大人の対応を子供の
うちから身につけておくことですね。」

ふたご2 「汚い酒ですね。」

2月13日、ホッポー。

 

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