ふたご1 |
「特にいうことがないということを言うのも何度目かわかりませんね。 」 |
ふたご2 | 「もうやめたらどうですか。」 |
ふたご1 |
「イスラエルの情報機関として有名なモサドがありますが。」 |
ふたご2 | 「スパイものなどによく出てきますね。
」 |
ふたご1 |
「その長官であるダガン長官が、テルアビブ市内で車上荒らしに |
ふたご2 | 「あらまあ。」 |
ふたご1 |
「確かに情報機関の長であるダガン長官が、携帯電話を |
ふたご2 |
「そりゃもう大騒ぎですね。」 |
ふたご1 | 「しかしまあダガン長官だけを攻めるのは酷というもので あるというのも事実です。情報機関のトップといえども 人間です。油断する時もあるでしょう。スーツを裏返しに きて出勤することもあるでしょう。 」 |
ふたご2 | 「それはぜひとも気づいて欲しいものですが。」 |
ふたご1 |
「それに、敵である全世界車上荒らしネットワークの |
ふたご2 | 「車上荒らしネットワーク?」 |
ふたご1 |
「そう、全世界に何億台の車があるか知りませんが、 |
ふたご2 |
「麻薬シンジケートのようなものですか。」 |
ふたご1 |
「そう、彼らは麻薬シンジケートのように全世界にその触手を |
ふたご2 | 「なぜ関西芸人ばかり。」 |
ふたご1 |
「このような車上荒らしネットワークに狙われては一般人は |
ふたご2 | 「確かに恐ろしいですねえ。」 |
ふたご1 |
「これを防ぐには、私に800円払って対策法を聞くしか |
ふたご2 |
「800円ですか。」 |
ふたご1 |
「さあ、早く800円を。こうしているあいだにも、あなたの車は 狙われているかもしれないのですよ。 」 |
ふたご2 |
「車持ってませんが。まあ聞くだけ聞きましょう。はい800円。」 |
ふたご1 |
「はい、では教えましょう。車上荒らしネットワークというのは、 その膨大な資金力で、市販の防犯グッズへの対策を研究 することぐらい簡単なのです。ですから、こんなグッズはもう 役に立ちません。800円払っていただけたら私が引き取っても いいぐらいです。 」 |
ふたご2 | 「800円にこだわりますね。」 |
ふたご1 |
「これまでの車上荒らし対策グッズというのは、 |
ふたご2 | 「はあ、それでいったいどういう対策をとればいいんですか。」 |
ふたご1 |
「荒らしには嵐ですよ。 」 |
ふたご2 | 「は。」 |
ふたご1 |
「つまり車の中に嵐を起こすのです。 |
ふたご2 | 「返してくれませんか800円。」 |
ふたご1 | 「さて、そんなせせこましい話とは対照的に、 世界で一番大金持ちが集まっている街は、ロンドンだと いうことがわかりましたよ。 」 |
ふたご2 |
「そんなことはいいから800円返してください。」 |
ふたご1 |
「ロンドンにはなんと10億ドル以上の資産を持つ |
ふたご2 |
「ですから800円。」 |
ふたご1 |
「うち13人が外国人ということなので、ロンドンにはお金持ちを |
ふたご2 | 「800円。」 |
ふたご1 |
「そうなんです。あるんです。」 |
ふたご2 | 「800円。」 |
ふたご1 | 「我々庶民にとってはあまり欲しくはないですが、 お金持ちにとってはもう欲しくてたまらないものが ロンドンにはあるんです。 」 |
ふたご2 |
「800円。」 |
ふたご1 |
「それが、この、車の後ろに貼るステッカー、 |
ふたご2 | 「そんなもんわざわざ買うかっ!そして800円!」 |
ふたご1 |
「通販不可なのでロンドンで買うしかないんですね。」 |
ふたご2 |
「住む必要はないんじゃないか。800円。」 |
ふたご1 | 「私、ちょっとこれからこの800円でステッカー買ってきます。」 |
ふたご2 | 「安いなっ!」 |
ふたご1 |
「買って来たら見せてあげますから航空運賃をください。」 |
ふたご2 | 「お金はそんな目的のために生まれてきたんじゃないっ!」 |
3月12日、ろんどんろんどんたのしいろんどん | |