ふたご1 | 「本当に普通のうまさですねミルキーフランス。」 |
ふたご2 | 「普通ですか。」 |
ふたご1 |
「IBMが、北米の大手テレビメーカーフィリップスコンシューマー |
ふたご2 | 「ということはIBMはテレビの修理もやるということですか。」 |
ふたご1 |
「これは数年前からの流れである、パソコンと家電の融合を |
ふたご2 | 「なるほどパソコンでテレビを見たり番組を録画したり する方も増えていますからね。 」 |
ふたご1 |
「そう、だからテレビ部門のノウハウをえて、さらに |
ふたご2 |
「なるほど。」 |
ふたご1 | 「まあそうやってIBMもサポートサービスを始めるわけです。 」 |
ふたご2 | 「はじめるのですか。」 |
ふたご1 |
「あー、今日もヒマやなー。IBMのテレビサポートサービスで |
ふたご2 | 「急にコントに入らないでいただきたいのですが。」 |
ふたご1 |
「じりりりーんじりりりーん。あっ、電話や。もしもし、 |
ふたご2 | 「若手っぽいですね。 」 |
ふたご1 |
「はい、はい、はい。ああ、そうですね、今年の干支は |
ふたご2 | 「テレビの上のおきものまでサポートするなっ!」 |
ふたご1 |
「あー今日もいい仕事したなー。さ、帰るか。」 |
ふたご2 | 「短いコントだなあ。」 |
ふたご1 |
「さ、車に乗って帰るか。かち。あれ?かち。 |
ふたご2 |
「まだつづいていたのか。」 |
ふたご1 | 「あっ、まちがえてテレビを鍵穴に差し込んでたわー!」 |
ふたご2 |
「まちがえるかっ!」 |
ふたご1 | 「くっそー、こんな俺はテレビのアフターサービスなんかでけへん! よし、修行して、りっぱなテレビのアフターサービスマンに なったるでー! 」 |
ふたご2 | 「展開が唐突ですね。」 |
ふたご1 |
「ここはゴビ砂漠。 」 |
ふたご2 | 「そんな話の飛び方はリットン調査団ぐらいですよ。」 |
ふたご1 |
「ここで俺は立派なテレビアフターサポートマンに |
ふたご2 | 「ちゃんと着地点はわかっているのですか。 」 |
ふたご1 |
「ぷるるるる、ぷるるるる、むっ、電話が。 |
ふたご2 | 「ますますリットン色が強くなってきましたが大丈夫ですか。」 |
ふたご1 | 「びゅうううう。きさまが最強のテレビトラブルを抱えた男か、 さあ、おれにぶちまけるがいい。なに?テレビがうつらない? ふっふっふ、それくらい俺には朝飯前だ。…が、…を…で しとめるぐらい朝飯前だ。 」 |
ふたご2 |
「あ、プロレスのたとえが出てこなかったんですね。」 |
ふたご1 |
「がしっがしっ。さあ、これでうつるはずだ。スイッチを |
ふたご2 |
「……。」 |
ふたご1 |
「このゴビ砂漠で長い間修行して、あらゆるテレビサポート能力を |
ふたご2 | 「ひとついいですか。」 |
ふたご1 |
「くそう、ゴビ砂漠の神よ、俺に力を、俺に力を与えてくれ、 |
ふたご2 | 「ゴビ砂漠だから電気も電波もきていないというオチでは ありませんか。」 |
ふたご1 | 「ゴビ砂漠のスナトカゲよ!ゴビ砂漠の砂の力よ!俺に力を! 」 |
ふたご2 |
「ゴビ砂漠だけに砂嵐ばっかりだという話ではないですか。」 |
ふたご1 |
「はっ!そうか!わかったぞ!見える…見えるぞ… 」 |
ふたご2 | 「はいどうした。」 |
ふたご1 |
「そのテレビ…実は『見えるラジオ』だっ!!」 |
ふたご2 |
「…………。」 |
ふたご1 | 「ふう…危ない危ない…かつてFMで流れる曲の曲名を 液晶画面に表示するなどの機能で一世を風靡した 見えるラジオとは…だが、見えるラジオでは、テレビは見えんっ! 」 |
ふたご2 | 「誰も知りませんよ見えるラジオ。」 |
ふたご1 |
「さあ、世界中のテレビのトラブルを抱える奴ら、かかってこいっ! 」 |
ふたご2 | 「やっぱり砂嵐でよかったんじゃないですか。」 |
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