ふたご1 「ぶーぶーぶー! 」
ふたご2 「ぶいゆ。」

ふたご1

「アメリカの大物投資家として知られる、ジョージ・ソロス氏が
ウクライナの首都キエフで与党系活動家にマヨネーズ入りの袋を
ぶつけられたそうです。 」

ふたご2 「ビル・ゲイツがパイをぶつけられたりといろいろありますが。」

ふたご1

「このジョージ・ソロス氏は先だってグルジアで政変があって
シュワルナゼ大統領が追放された時に、裏で野党に資金援助をして
クーデターを操っていたのではないかと疑惑をもたれているのです。 」

ふたご2 「なるほど。」

ふたご1

「そこで、ソロス氏がやってきたことで、自分の国でも
政変を起こす気ではないかということでついマヨネーズを
ぶつけてしまったということです。 」

ふたご2

「そんなことをしてなんになるんでしょうか。」

ふたご1 「少なくとも服のしみ抜きをしている間はソロス氏も
身動きが取れないですからね。 」

ふたご2 「クリーニングに出す金ぐらいあるだろうが。」

ふたご1

「しかしソロス氏というのは世界一の投資家と呼ばれておりまして、
世界の経済を左右するほどの人といわれています。
そんな人の挙動というのは気になって仕方がないでしょう。 」

ふたご2 「まあそうかもしれませんね。」

ふたご1

「ソロス氏がマヨラーかどうかでマヨネーズ業界の株式も
大きく変動しますからね。 」

ふたご2 「マヨラーって。 」

ふたご1

「『ゼネラル・エレクトリック株200万株にマヨネーズとケチャップを
つけろ!』『はっ!ソロン様!』 」

ふたご2 「何の指示だそれは。」

ふたご1

「それがわからないようでは経済の世界を渡っていけませんよ。」

ふたご2 「わけのわからない世界ですね。」

ふたご1

「我々日本人も手に醤油やゴマ油を持って、
このような経済のグローバルスタンダードに
適応していかねばならないのではないかということですよ。 」

ふたご2

「本当にわけがわかりませんが。」

ふたご1 「わからない方はまな板の上の鯉になっていただくほか
ない、というわけなのですね。」

ふたご2

「じつにうまくないですよ。」

ふたご1 「調味料だというのにね。」

ふたご2 「いやほんとうに。」

ふたご1

「チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が
後継者に関して『女性も除外しない』ということを
言明したそうです。 」

ふたご2 「宗教界で珍しいことですね。」

ふたご1

「ご存知の方も多いでしょうが、ダライ・ラマというのは、先代の
ダライ・ラマが死去する際に、別の子供の体を借りて再び
あらわれるという制度なのです。 」

ふたご2 「転生ですね。 」

ふたご1

「今まで代々男性だったダライ・ラマが女性に
転生するとなるとそれはチベット仏教始まって
以来の大事件なわけです。」

ふたご2 「ローマ法王もイスラムのカリフもずっと男性ですからねえ。」

ふたご1 「まあローマ法王やカリフはべつべつの人ですからいいですが、
ダライ・ラマは14世にわたって転生を繰り返してきたわけですから
そりゃそろそろ女性の気持ちも味わってみたいと思うでしょう。 」

ふたご2

「そういうもんですかねえ。」

ふたご1

「ラサのポタラ宮の裏に先輩を呼び出して告白とか
してみたいとも思われるでしょう。」

ふたご2

「一応活仏なんだからそんな一昔前の女子高生みたいなこと
しないでしょう。 」

ふたご1

「ダライラマ、ガンバ!」

ふたご2 「罰当てたろか。」

ふたご1

「まあそれはともかく、本来仏教では仏というのは無性と
されているので別に男女どちらに転生しても差し支えは
ないのです。 」

ふたご2 「そういうものですか。」

ふたご1 「たとえばキリストさんだとどうしてもひげ面のイメージがあるので
女性がキリストの生まれ変わりだと言っても信憑性がないですね。 」

ふたご2

「まああんまり自称キリストの生まれ変わりという人には
信憑性を持ってはいませんが 。」

ふたご1

「ことほどさようにイメージというのは大切なわけです。 」

ふたご2 「まあそうですねえ。」

ふたご1

「あなたもダライ・ラマの生まれ変わりになる時には気をつけてください。」

ふたご2

「いや、生まれ変わりになる時って、ああいうのは先代が
亡くなった時に生まれる子供が生まれ変わりじゃないんですか。 」

ふたご1 「生まれ変わりが女性になる時代ですよ。転生先が赤子と
ばかりとは言い切れないじゃないですか。 」

ふたご2 「まあ納得はいきませんが、そんなこともあるかもしれないですねえ。」

ふたご1

「いつあちらさんが来られてもいいように、みんな、
ダライ・ラマっぽさを身につけられるように努力しようね! 」

ふたご2 「やっぱり罰当たりそうですが。」

4月2日、ラマ

 

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