ふたご1 「夜明けのばんにつるとかめがつうぺった。
ペッタがふたりで、ツーペッタ! 」
ふたご2 「徹頭徹尾わけがわかりません。。」

ふたご1

「返せ北方領土とか言っている日ロ関係ですが。 」

ふたご2 「50年言ってますからね。」

ふたご1

「今度はロシア側が日本に返せといっているそうです。 」

ふたご2 「はあそれはなんでしょう。」

ふたご1

「第一次世界大戦のころに、当時の帝政ロシア政府が
現在の価値で8000万ドル相当の金塊を、武器購入のために
日本政府に渡したが、武器は渡されなかったとして
返還を求める声が一部であがっているそうです。」

ふたご2

「これはまたふっるい話ですねえ。」

ふたご1 「そのあと革命とか何とかごたごたしましたからね。」

ふたご2 「めんどくさいですね革命。」

ふたご1

「いまさら三八式歩兵銃とか渡すわけにもいきませんからね。」

ふたご2 「8000万ドル相当あるとは思えませんしね。」

ふたご1

「しかし、国と国の関係というのは長い間の年月ですから
こうやって何か忘れているものがあるかもしれません。 」

ふたご2 「あるかもしれませんねえ。」

ふたご1

「皇居の片隅にニコライ二世から借りたまんがが
うっかり忘れられているかもしれません。 」

ふたご2 「そんな友達づきあいしてたんですか。」

ふたご1

「ロシア最後の皇帝であるニコライ二世が、大津事件で
負傷した時に明治天皇自らがお見舞いに来たことがあり
ます。その際に二人でまんが読んだりおやつを食べたり
ゲームしたりしたのかもしれませんね。 」

ふたご2 「負傷してるんだからそれどころじゃないだろう。」

ふたご1

「入院したりした時にはなによりの心の安らぎがまんがですよ。 」

ふたご2

「それはそうかもしれませんが。」

ふたご1 「ですから明治天皇が日野日出志の『蔵六の奇病』を
ニコライ二世に貸したり、ニコライ二世が楳図かずおの
『14歳』を貸してくれたりしたのかもしれませんね。 」

ふたご2

「年代が違うし怪我している時には読みたくないし。」

ふたご1 「そういった貸し借りの美しい歴史を踏まえて、我々は新たな
日ロ関係を築いていかなければならないのではないでしょうか。 」

ふたご2 「そういうものですかねえ。」

ふたご1

「とりあえずロシア側には鈴木宗男さんが貸した
原秀則『冬物語』全7巻を返してもらいましょう。」

ふたご2 「どういうチョイスだそれは。」

ふたご1

「そうかと思えば何があるのかよくわからない日シ関係ですが。」

ふたご2

「シってどこですか。 」

ふたご1

「シリアですが。」

ふたご2 「シリで止めるわけにも行かないですがね。」

ふたご1 「NHKが番組制作の際に借り出したつぼが17年間返却されず
奈良市にわたっていたそうです。」

ふたご2

「またですか。」

ふたご1

「しかし、国と国の関係というのは長い間の年月ですから
こうやって何か忘れているものがあるかもしれません。 」

ふたご2

「まあそうですね。」

ふたご1

「首相官邸の片隅にアサド大統領から借りたゲームソフトが
うっかり忘れられているかもしれません。 」

ふたご2 「さっきと同じ展開ですが。」

ふたご1

「大平首相とアサド大統領が仲良く『ツインビー』で
遊んだかもしれません。 」

ふたご2 「だから年代が違うし。」

ふたご1 「いかにして平和裏に『グーニーズ』や『レッキングクルー』を
返すかが今後の中東情勢のカギを握るといえなくもないでしょう。 」

ふたご2

「だからなんだそのチョイスは。」

ふたご1

「しかし本当に探せば、返していないものがまだあるかも
しれませんよ…。」

ふたご2 「あるんですかねえ。」

ふたご1

「…ほら、あなたの後ろにも、借り物が!キャー!!」

ふたご2

「まったく怖くないですが。」

ふたご1

「ああ、なんておそろしい。
そういえば帰り道の近所のレンタルビデオ店は借り物スポットとして
評判になってるんだわ。こわーい。」

ふたご2 「借りられ物でしょう。 」

ふたご1

「勇気が出ないのでとりあえず貸してくれませんか、ふんどし。」

ふたご2 「他人のふんどして相撲をとるというのは実際に考えると
とてもいやな光景ですね。 」

5月7日、サッカーと相撲の夢の融合。

 

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