ふたご1 「廃仏毀釈というのはジンジャーエールの日本語訳です。」
ふたご2

「遠いです。」

ふたご1

「中国で覚醒剤の運び屋として逮捕され、裁判にかけられていた
男が、知らないうちに控訴したことになってしまい、無期懲役から
懲役15年に減刑されていたそうです。」

ふたご2

「そんな知らないうちにって。」

ふたご1

「控訴取り下げの手続きが連休をはさんだために書類の到着などが
おくれてしまい、この有様だそうです。」

ふたご2 「いいんだか悪いんだかわかりませんね。 」

ふたご1

「まあ裁判の被告としては刑が軽くなったのでラッキーといえば
ラッキーですが、裁判所としてはしなくていい二審をしてしまったわけ
ですからなんかもやもやしたものが残るのでしょう。」

ふたご2

「そうかもしれませんね。」

ふたご1 「この裁判さえなければもっと遊びにいけたのにと思う裁判官も
いるでしょう。」

ふたご2 「裁判所のスケジュールまで知りませんが。」

ふたご1

「この裁判さえなければ、練習裁判ができたのに、と思う裁判官も
いるでしょう。」

ふたご2 「どっちみち裁判でしょうが。」

ふたご1

「こんなしょうも無い麻薬の運び屋の事件じゃなく、たとえ練習裁判でも、
30年連続裁判所出廷の古豪被告と、息詰まる熱戦を繰り広げたいという
のが、真の裁判児の気持ちではないでしょうか。」

ふたご2 「高校球児みたいに言うな。」

ふたご1

「そうやって幾度も練習裁判を積み重ねた裁判官こそが、実戦の
裁判でも勝利をつかみ、真紅の判決文を手にすることが出来るのです。」

ふたご2 「裁判所内の謎の殺人事件としか思えませんが、真紅の判決文。」

ふたご1

「皇居内の宮内庁病院が東大付属病院と提携して、検査などの
代行を行なうそうです。」

ふたご2 「へえ。」

ふたご1

「宮内庁病院は皇居内にある、皇族などが利用する病院であるという
関係上、警備を厳しくしなければならないので、一般の患者にひろく開放
するのは難しい。
だから利用者が少ないが、設備などを遊ばせておくのももったいない。
かたや東大付属病院には全国から利用者が集まってきてパンク状態。
そこで検査代行をすればお互いにとっていいことずくめです。」

ふたご2

「なるほど。」

ふたご1

「利用者にとっても皇室御用達のバリウムが飲めたりとなかなか無い経験が
できます。」

ふたご2

「あるんですかバリウムに皇室御用達。」

ふたご1 「御用達制度は昭和29年に廃止されているので実際にはその表現は
あたりませんが。」

ふたご2 「いやそういうことではなくて。」

ふたご1

「磨き抜かれた腕を持つバリウム職人が丹精こめて作ったバリウムは、
のど越しもまた格別。」

ふたご2 「そんなにちがいますか。」

ふたご1 「虎屋のようかんとよくあいます。」
ふたご2

「バリウムでようかん食うな。」

ふたご1

「翌日にはもう一度飲めるのでもう大感激です。」

ふたご2 「バリウム検査の時に物を食うからです。」

ふたご1 「モスフードサービスが賞味期限切れの食材や不良品などの
再資源化を行なう取り組みを始めたそうです。」

ふたご2

「いったいどのような。」

ふたご1

「あまった食材を腐らせて、メタンガスを発生させて製鉄所の燃料として
使うのだそうです。 」

ふたご2

「腐ったハンバーガーで鉄が出来るのですか。」

ふたご1

「いわばハンバーガー鉄です。」

ふたご2 「いわばといわれましても。」

ふたご1

「このような西洋化した食生活の鉄を使って果たして日本の文化に
どのような影響があるのでしょうか。」

ふたご2 「これまでの鉄が日本の食糧で作られていたとも思えませんが。」

ふたご1 「今まで真っ黒だった南部鉄瓶も、茶色に染めて茶南部鉄瓶に。」

ふたご2

「それはただのサビでは。」

ふたご1

「あげくの果てに金鉄に。」

ふたご2

「ただの金メッキですよ。」

ふたご1 「もう見ただけでは日本鉄かアメリカ鉄かわからないです。」

ふたご2 「わかる人のほうが少ないとは思いますが。」

ふたご1

「ですからこれからはお米をつかって日本人らしい鉄を
作っていただきたい。」

ふたご2

「つくってどうするんですか。」

ふたご1

「各種スパイスを使って作ったインド鉄とのコラボレーションで、
カレーライス鉄が出来上がるではないですか!」

ふたご2 「だからできあがってどうするのだ。」

9月24日、ナン鉄

 

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