ふたご1 「ひさしぶりぶりぶりぶりです。」
ふたご2

「ぶりぶり。」

ふたご1

「1リーグ化やストライキだの何かとかまびすしいプロ野球界ですが。」

ふたご2

「かまびすしいですか。」

ふたご1

「かつての阪急ブレーブスの本拠地であった西宮スタジアムの
撤去工事が始まったそうです。」

ふたご2 「阪急ブレーブスといってもぴんと来ない人もいるかもしれませんね。」

ふたご1

「現在のオリックスブルーウェーブです。」

ふたご2

「そうですね。」

ふたご1 「来年にはオリックスバファローズです。」

ふたご2 「反対している人もいますけどね。」

ふたご1

「そのちょっと前は一時期、オリックスブレーブスでした。」

ふたご2 「ほんのちょっとの間ですけどね。」

ふたご1

「その前は阪急ベアーズでした。」

ふたご2 「いつの話なんですか。」

ふたご1

「1937年オープンといいますからさまざまなプロ野球の歴史を
見つめてきた球場なわけです。それがまた一つなくなるというのは
われわれ古い野球ファンにとっては物寂しいですね。」

ふたご2 「古い野球ファンだったんですか。」

ふたご1

「まだ野球がクリケットといっていた頃からのファンですよ。」

ふたご2 「それは昔過ぎやしませんか。」

ふたご1 「クリケットの試合中にラグビー校の生徒がいきなり
ボールをバットでうち、 さらにセーフティバントを決めた
のが野球の始まりです。」

ふたご2

「ラグビーって言っちゃってますが。」

ふたご1

「日本で野球を多いにひろめた功績者の一人が
俳人の正岡子規です。」

ふたご2

「へえ。」

ふたご1 「野球の名付け親が正岡子規であるという説もあるほどです。 」

ふたご2 「そうなんですか。」

ふたご1

「咳をしても送りバント。」

ふたご2 「違う人のですし。」

ふたご1 「しかし、昔の人が今のプロ野球界を見たらどう思うでしょうか。
やれ球団合併、やれ一リーグ化、やれストライキ、やれ正力
松太郎賞だと。」
ふたご2

「正力松太郎は昔の人じゃないんですか。」

ふたご1

「正岡子規もこの状況を見たら一言言いたくなるはずです。」

ふたご2 「なんていいますか。」

ふたご1 「極東の12球団プロリーグ割れて砕けて裂けて散るかも」

ふたご2

「割れて砕けて裂けて散ったらいかんだろうし。別人だし。」

ふたご1

「キリンビールが古代エジプトの麦と製法で作った
エジプト古王国ビールとエジプト新王国ビールを
完成させたそうです。」

ふたご2

「それはまた古めかしい。」

ふたご1

「これまでに二回ほど発売されていたそうですが、その際は
古代エジプトで使われていたビール品種エンマー小麦の
栽培に成功していなかったために、本来の古代エジプトっぽさは
だせなかったのだそうです。

ふたご2 「なかなか難しいものだったのですね。」

ふたご1

「この技術が商業化に成功すれば、古代エジプトビールで
晩酌をするという、日本中のファラオの夢がかないますよ。」

ふたご2 「いるんですかファラオ。」

ふたご1 「ファラオ貞治。」

ふたご2

「王ですが。」

ふたご1

「つまみのピラミッド作りも進むというものです。」

ふたご2

「つまみですか。」

ふたご1 「墳墓説、祭祀場説、公共事業説に続く第四の説『ビールのつまみ説』を
ご存じない?」

ふたご2 「存じる理由もないですが。」

ふたご1

「とにかくこのことが古代エジプトを知るよすがになればよいなと
思います。」

ふたご2 「そうですか。」

ふたご1

「八ファラオ子の市民の方も、大ファラオ製紙の従業員の方も、
スティーブン・ファラオもみんなあつまれーっ!」

ふたご2 「安くなりましたねえファラオ。」

9月3日、ファラオ島渚。

 

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