ふたご1

「三角形の秘密はね、おしえてあげたいよ。」

ふたご2

「もう好んで聞こうという人もいませんよ。」

ふたご1 「カナダのオタワでは、極度の寒さのために騒ぎも起こっているようです。」

ふたご2

「なんですかね。」

ふたご1

「零下40度で木に打たれていた釘が次々にぱんぱんと音を立ててはじけて、強盗だと思って警察に通報する騒ぎに。」

ふたご2 「そんなことがあるのですか。」

ふたご1

「こんな寒い中いちいち確認に行かなければならない警察もたいへんです。」

ふたご2

「まあ仕方ないですねえ。」

ふたご1

「こんな日には警察だってコタツでみかんとしゃれ込んでいたいでしょうに。」

ふたご2 「零下40度の世界でコタツ通用するんですか。」

ふたご1 「強盗だってそうです。こんな日にはコタツでみかんですよ。」

ふたご2 「強盗まで。」

ふたご1 「気がつくとコタツの上のみかんが凍りついています。」

ふたご2 「零下40度だからね。」

ふたご1 「よし、このみかんで人の頭を殴って強盗を!」

ふたご2 「こらこら。」

ふたご1

「しかし最終的には冷凍みかんがおいしいということに気づいてハッピーエンドです。」

ふたご2

「食えるのか零下40度の冷凍みかん。」

ふたご1

「チェコのプラハでは、外国人を狙った悪徳タクシーが横行しているそうですが。」

ふたご2

「やはり観光地となるとそういうものですか。」

ふたご1

「このままではプラハのイメージダウンです。そこで市長自ら外国人旅行者に変装して、悪徳タクシーの実態を調査したそうです。」

ふたご2

「自らですか。」

ふたご1 「『ぶーん。』
『ヘイ、タクシー!』
『がちゃ、オースイマセーン、プラハホテルまでよろしくお願いしまーす』
『ははーん、こいつ外国人やな。よっしゃ、おもいっきりぼったくったろ。』」

ふたご2

「まあタクシーコントはコントの王道ですから」

ふたご1

「『お客さん、いかがですか、プラハは』
『いやーまだまだ寒いですネー、スカートはいてくるんやなかったわ』
『しかし女性の一人旅とは、何かわけありですか』
『ノー!私スコットランド人でーす!』。」

ふたご2 「この間私は何をしていればいいんでしょうかね。」

ふたご1

「『すいませーん、このタクシー禁煙ですかー。』
『あ、いえ禁煙じゃないですよ』
『ソウデスカ、では、ばっさばっさばっさばっさ』
『ごほごほごほごほ、なんやこのケムリは!前が見えへんがな!』
『オーウ、スイマセーン、ワタシナバホ族なので仲間にのろしを上げて合図しないといけないのデース。』
『さっきスコットランド人や言うたやないか!』」

ふたご2

「。」

ふたご1 「『まったくもう、さっさと降りてもらわな、こっちの身が危ないがな。せやけどプラハホテルまだまだ遠いな。よっしゃ、抜け道や。』
『オー、抜け道ですかー。さすがベテランの運転手さんデース。』
『はっはっは、これくらいプロとして当然やがな。』
『デハ、私も負けずに抜け穴を掘りまーす。ごっさごっさごっさ』
『こらああっ!車に穴開けんなナバホ族!』
『ノー!ワタシ武田信玄配下の甲州金堀人足デース!』
『民族ですらなくなっとるやないか!』」
ふたご2 「いつおわるんですか。」

ふたご1

「『キーッ、やっとついた。はい、340ユーロです。』
『オー、高いデース。相場の5倍はしまーす!』
『あんたね、旅行者やったらここの相場なんか知らんでしょ』
『ふふふふふ、私がただの旅行者だとおもったらおおまちがいだ!見ろ!この顔を!』
『ああっ!市長!』
『そう、私が南アルプス市の市長だ!』
『関係あらへんがな!』
どうも、ありがとうございましたー。」

ふたご2

「はいどうも。」

ふたご1

「こういった漫才サービス料金だと思うことによって、料金が五倍でも気にならなくなります。」

ふたご2

「ならいでか。」

ふたご1

「インドネシアの津波被害者に贈られた中国の支援物資が原因でいろいろともめているそうです。」

ふたご2 「なにごとですか。」

ふたご1

「インドネシアのマスコミが『中国の支援物資は賞味期限切れだ』と報道して大騒ぎに。」

ふたご2 「本当だったらえらいことですねえ。」

ふたご1 「しかしこれは、中国の支援物資に書かれている日付は製造年月日であって、賞味期限ではないのであるということから起こった行き違いのようです。」

ふたご2

「なるほどインドネシアでは賞味期限が書かれているのですね。」

ふたご1

「こういった文化の行き違いから国家間に揉め事が起こるというのは、これから先も起こりえることなのでしょうねえ。」

ふたご2

「統一規格ができればそんなこともないでしょうが。」

ふたご1 「しかし統一規格といいましても、賞味期限に関する考え方も国によって違うかもしれません。なかなか決めるのは難しいかもしれません。」

ふたご2 「いや決めるのは表記法だけでいいんじゃないんですか。」

ふたご1

「そうはいきません。賞味期限でも、うちの国民の中でも我慢強いものならこの程度なら食べられるという基準で作っていたとします。するとライバル関係にある国が、いやうちの国民の我慢強いやつはもっと我慢強いからもっと賞味期限を長くと、賞味期限の競り合いが始まって収集がつかなくなる恐れがあります。」

ふたご2

「まずそんな基準で賞味期限を作っていないと思いますが。」

ふたご1 「というわけでまずは賞味期限という概念をなくすことが、平和への第一歩ではないでしょうか。」
ふたご2

「そんな一歩を踏み出す人はいません。」

1月21日、アイスクリームの賞味期限は、ない。

 

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