「肉じゃがバーガーはちょっと。」

「大豆がですか。」

「豆腐や醤油やみそを食べる日本人の少子化の原因がこんなところに。」

「とにかく大豆という基本的な食べ物にそういうマイナス効果があるとそれは問題です。」

「まあそうですが。」

「大豆のこの効果を取り除けば、日本人などは一年に二回ぐらい妊娠してもおかしくはないほどになり、少子化も一挙に解決することになるでしょう。」

「つまり、逆に妊娠するような物質をふくむ素材を探し出せばよいのです」

「瀬戸内海に浮かぶ島に小豆島という島があります。」

「はい。」

「この島を舞台にした、子だくさんの物語があるじゃないですか。『二十四の瞳』という子供がたくさん出る物語が。」

「12日の間に24の瞳を持った子供を48人生んだ教師が、96日間で日本列島を焼きつくすという話ではなかったんですか？」

「そんな妖怪伝説物語ではなおさらまったくないです。」

「この研究はイネだけでなく、麦などにも応用できるということで、２割以上の増収が可能になるとか。」

「これでますますコンビニのおにぎりも大きくなりますよ。」

「そういう形で反映させなくてもいいとは思いますが。」

「そうして考えるといいことばかりではないような気もしてきました。」

「まず考え方が間違っているのですが。」

「寿司だって、巨大ネタを売りにしているところは、どんな大きなマグロを調達しなければならないか。」

「コメを無理に増やして使わなければいいだけではないのですから。」

「アメリカのライス国務長官もホワイトハウスに入れるかどうか。」

「小売店にとっては万引き被害というのはたいへん大きな問題で、最悪の場合は閉店に追い込まれることもあるのです。」

「万引きという響きが軽いですからまた問題かもしれませんねえ。」

「いいところに気づきました。万引きとは何か。まるで割引セールのようなものじゃないか。チロルチョコ１万円引きセールのようではないですか。」

「マイナス９千円ぐらいになりますが。」

「ちゃんと店の入り口にほっかむりを用意しておくので雰囲気は大丈夫です。」

「何が大丈夫か。」

「ほかには商品を千両箱の形に改造しておくなどの配慮が求められますね。」

「問題意識が問題ですね。」

6月24日、この、万引き猫！

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