ふたご1 「コノハズクのおまわりさん、困ってしまってブッポーソーブッポーソー」

ふたご2

「警官の雇用窓口は広いですね。」

ふたご1 「赤十字の標章がひとつ増えることになるそうです。」

ふたご2

「赤十字がですか。」

ふたご1

「これまで赤十字運動に参加していたのは赤い十字を標章とする赤十字社と、イスラム圏では三日月を標章とする赤新月社がありましたが、このほどイスラエルの団体『ダビデの赤盾社』が参加するために、赤いひし形の標章が採用されることになったのだそうです。」

ふたご2 「なるほどイスラエルはユダヤ教ですからね。」

ふたご1

「ダビデの赤盾社は1930年代から赤十字や赤新月を使わなかったために赤十字運動の一員として認められていなかったのですが、このほど認められることになったそうです。」

ふたご2

「なるほど70年ぶりですか。」

ふたご1

「そういうわけで気になることが二つほどあります。」


ふたご2 「なんでしょうか。」

ふたご1

「なぜ三日月をデザインしているのに赤『新月社』なのか。」

ふたご2 「まあそういえばそうですが。」

ふたご1 「そしてもうひとつは、ほかにも宗教は一杯あるのになぜマークがこんなに少ないのか。」

ふたご2 「まあそういえばそうですね。」

ふたご1 「仏教やゾロアスター教や伏見稲荷大社のために、赤曼荼羅社や赤炎社や赤いなり寿司社があってもいいとは思うのですが。」

ふたご2 「なぜ伏見稲荷だけ。」

ふたご1

「そういった文化の多様性を認めずに、十字と新月だけでやってきた赤十字社の方向性が吹E正されることに私は大きな期待を持っているわけです。」

ふたご2

「はあそうですか。」

ふたご1

「これから先、赤十字にはもっともっとさまざまなマークの実現に力をそそいでいただきたいと思っておるわけですから。」

ふたご2

「なんですかマークの実現って。」

ふたご1 「考えても見てください。宗教というのは人の生きる規範としてとても重要なものです。しかし、人間にとって生きる規範はそれだけでしょうか?宗教書には書かれていないが、自分自身が守るべきことを持っている人もたくさんいるのです。そういったことを、人の生命に関わる仕事をしている赤十字社が鈍感であってもらっては困るのです。だから、もっと多様性をもったさまざまなマークを作るべきだと思うのです。」

ふたご2 「いやマークというのはわかりやすくするためのものだから、さまざまなマークを作るというのはわかりづらくなるだけではないですか。」

ふたご1

「そういう細かい問題は置いておいて、私が実現してもらいたいマークを提案してみましょう。」

ふたご2 「まあ提案するだけだったら害にはならないからいいでしょう。」

ふたご1

「たとえば赤いトマトのマークに×印をつけた、赤『私はトマトが嫌いです』社とか。」

ふたご2

「好き嫌いは生きる規範ですか。」

ふたご1 「もしくは赤『スペインのトマト投げ祭り実在否定論者』社にもつかえますね。」

ふたご2 「そんなものを否定されても困りますが。」

ふたご1

「さらに赤い半円型のマークも提案してみたいです。」

ふたご2

「なんですか。」

ふたご1

「赤『かさぶたができた時、ついついはがしちゃう時ってあるよね』社です。」

ふたご2

「そもそも赤十字のお世話になる時はかさぶたどころではないということをまず知るべきです。」

ふたご1

「フランスではワインの消費人口が減少し続けているそうです。」

ふたご2 「フランスといえばワインの国なのですがねえ。」

ふたご1 「ここ5年で消費人口が100万人も減少しています。現在の消費人口が3200万人ですから、計算によるとあと160年でワインを飲む人がいないという結果に。」

ふたご2 「たいへんおおざっぱな計算ですがまあそうですね。」

ふたご1

「ワインといえばフランスの文化です。ということはフランスの文化がなくなってしまうのです。そんなことになってはエッフェル塔も立つ瀬がない。」

ふたご2

「立つ瀬といわれましても。」

ふたご1

「そういうことにならないように、フランス人の方には知らず知らずのうちにワインを多く飲むように心がけていただきたいものです。」

ふたご2

「知らず知らずと心がけるはまったく逆だと思いますが。」

ふたご1 「いえいえ、フランス人というのはエスプリを好むといいます。ですからただ飲めというよりは、エスプリのきいた方法ですすめたほうが、結果的には消費量はのびると思われるのです。」

ふたご2 「はあではそのエスプリのきいた方法というのはどういう方法なんですか。」

ふたご1

「他人にこっそりとワインを飲ませることをすすめるのです。」

ふたご2

「それはエスプリなんですか。」

ふたご1
「他人の飲み物にこっそりと、目薬の容器からワインをどぼどぼと入れたり、マラソンの給水所でこっそり水とワインを取り替えたり、こっそりと黒く着色したシャンパンをコーラのびんに入れて渡辺正行に渡したり。」

ふたご2

「なんだか体に悪そうですが。」

ふたご1
「入院したら点滴のびんにワイン入れ放題じゃないですか。」

ふたご2 「ワインは口から飲むものだ。」

9月23日、わいんわいん。

 

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