ふたご1 「投票率を上げるために、投票箱を合体変身飛行可能にしました。合体装甲機神投票箱を動かすのは、あなた達国民一人一人の一票の力だ!」

ふたご2

「そんな方面に作用されてもねえ。」

ふたご1 「ロシアのエリツィン元大統領がイタリアで転んで太ももの骨を折ったそうです。」

ふたご2

「まあお年ですからねえ。」

ふたご1

「キューバのカストロ議長も転んで骨折したそうなので、今年は老政治家にとっては厳しい年となりそうです。」

ふたご2「まあ家庭内事故で一番多いのは転倒だそうですしね。危険ですよ。」

ふたご1

「しかしこの情報を伝えたタス通信によりますと。」

ふたご2

「はあ。」

ふたご1

「エリツィン元大統領の気分は上々だったそうです。」


ふたご2「…骨を折っているのに?」

ふたご1

「これは単に酔っ払っているだけだとも思われます。」

ふたご2「酒好きですからね。」

ふたご1 「大統領時代、泥酔のあげく川に落ち、ずぶぬれになってクレムリンに帰ってきたこともあったそうですから。」

ふたご2「困りますねえ。」

ふたご1「とにかく気分は上々というだけで、ああ、べろんべろんだったんだなあと思わせるこのエリツィン元大統領のすばらしさを、世界中の政治家も大きく見習うべきですね。」

ふたご2「いやまったく見習われてほしくないですが。」

ふたご1

「匹敵するのはシラク大統領が上機嫌だったら『ああ、また隠し子ができたんだなあ』と思えるぐらいのことですかねえ。」

ふたご2

「好きなのは隠し子じゃなくて愛人じゃないんですか。」

ふたご1

「ですから政治家を目指す方も何かこれが大好きというものがあれば、個性となりキャラクターを印象付けやすくなり、政治家総エリツィン化計画に寄与することができるのです。」

ふたご2

「寄与するなよそんな計画。」

ふたご1 「たとえばテレビドラマが大好きな政治家だったら、上機嫌になっていれば『ああ、赤木春恵が泉ピン子をいじめたんだな』とすぐわかります。」

ふたご2 「上機嫌になる基準が今ひとつわかりませんが。」

ふたご1

「裏切りマニアの政治家だったら『ああ、小早川秀秋がまた裏切ったんだなあ』とわかるわけですし。」

ふたご2「またってなんだ。400年前に一回裏切っただけだ。」

ふたご1

「政治家の方々もいい意味で国民の期待を裏切ってください。」

ふたご2

「いい意味なのか。」

ふたご1 「マレーシア政府が新型の身分証明書の普及のために、懸賞を行なっているそうです。」

ふたご2「懸賞ですか。」

ふたご1

「ICチップ入り新型国民身分証『マイカード』の保有者に、最高で自動車一台ものの商品が。」

ふたご2

「それはお徳ですね。」

ふたご1

「まあ新型への切り替えはいずれしなくてはならないのですが、なかなか面倒くさいものです。それに古い身分証でも特に困らない場合はきっかけがないと切り替えをしないものです。そんなマレーシア国民の気持ちはよくわかります。」

ふたご2

「まあたしかにめんどくさいですが。」

ふたご1

「しかしそうかといって早く交換してもらわないと困るのはマレーシア政府です。早く回収したい。でも前のものを無効にする手続きも急ぎすぎると混乱の元になる。そんなマレーシア政府の気持ちもよくわかります。」

ふたご2「まあたしかにいろいろと問題はありますね。」

ふたご1 「そこで打ち出したのが懸賞です。商品目当てにみんな交換にやってくるというわけです。人々は商品がもらえ、政府は交換が早く済み、いいことづくめです。」

ふたご2「そうだといいんですが、懸賞にも資金が要るでしょう。あと、身分証明書で懸賞するということになると、自分の名前が知らないうちに全国に知れ渡ってしまったりするということになりませんか。」

ふたご1

「発送は発表をもってかえさせていただくんじゃないですか。」

ふたご2

「逆です。」

ふたご1

「しかしさすがにあたったかどうか知らないうちにかってに物が届けられるのも気持ちの悪い話です。場合によっては何か詐欺の手段に使われてしまうかもしれません。」

ふたご2

「世知辛い世の中ですからね。」

ふたご1 「そこで、マレーシア政府は内々に当選者だけに通知するシステムを作り上げたわけです。」

ふたご2 「はあそれはどんな方法ですか。」

ふたご1

「まず、役所にいってICチップ入り新型国民身分証『マイカード』をもらいます。」

ふたご2

「はい。」

ふたご1
「そしてすみのほうからカードをめくると、中にはあたりの文字が!」

ふたご2

「スピードくじかっ!」

ふたご1
「ICチップをコインで削ってポテトもあてよう!」

ふたご2 「ICをなめるな!」

9月9日、ICョージ(駄洒落検定5級)。

 

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