ふたご1
「トゥキディデス。古代アテナイの歴史家とです。トゥキディデス。ペロポネソス戦争を記録した『戦史』の著作者です。トゥキディデス。最近、ギリシャ人とローマ人の彫刻の区別がつかんとです。トゥキディデス。トゥキディデス。トゥキディデス…」

ふたご2

「言いにくいったらないですね。」

ふたご1
「ローマ法王庁で法王の発言などに著作権をはっきりさせて、印税などをかける方針がきまったそうですよ。」

ふたご2

「著作権ですか。」

ふたご1

「これまでは法王の言葉などを使っても印税を払う必要はなかったのに、これからは払わねばならないのです。」

ふたご2
「まあ法律的には当然ですがねえ。」

ふたご1

「しかし法王庁がこういうことをすると金もうけという批判もありますのでたいへんです。」

ふたご2

「まあそういうこともありますね。」

ふたご1

「我々も気軽に『破門』とか言えませんからね。」

ふたご2
「いやそういうところには著作権は発生しないと思いますが。」

ふたご1

「今のうちに言っておきましょう。カノッサの屈辱、カノッサの屈辱。」

ふたご2
「ずいぶん昔のことを。」

ふたご1
「そして屈辱を受けたのは法王側ではないんですが。」

ふたご2
「わかっているなら言わないでください。」

ふたご1
「ともかくも法王庁もやはり時代の流れと無関係ではいられないということです。」

ふたご2
「いろいろとややこしいですからね。」

ふたご1

「こういう方針がはっきりしてくるとこうしては、いられません。早く出かけなくては。」

ふたご2

「なんですか。」

ふたご1

「『法王の言葉カラオケ・大シスマ』で、もう法王の言葉を歌えなくなるかもしれないじゃないですか。」

ふたご2

「そんなせまい客層の店はどっちみちすぐなくなります。」

ふたご1

「デンマークであるTシャツの販売が問題になっているそうです。」

ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「このTシャツにはコロンビアのコロンビア革命軍・FARC、パレスチナのパレスチナ解放人民戦線・PFLPという両組織の頭文字がプリントされていて、このTシャツを買うと売り上げの一部が両組織の関係機関に寄付されるというものです。」

ふたご2
「ははあ。」

ふたご1

「ただ問題なのは両方がテロ組織であるということなので、このTシャツを買うことががテロ支援につながってしまうということです。」

ふたご2

「ははあなるほど。」

ふたご1
「日本でもよく売られていたチェ・ゲバラやマルコムXのグッズのように何も知らずに買ってしまってそれがテロ支援につながると大変です。」

ふたご2
「まあいちいち思想的背景まで気にしてTシャツは買いませんから。」

ふたご1

「日本でもよく売られていたajidesやBOZUのTシャツがアジ支援や坊主支援になっているとはよもや思いませんでしたからね。」

ふたご2

「ありましたけどもそんなパロディTシャツ。」

ふたご1

「池田大作戦Tシャツもよもや…。」

ふたご2

「それはたぶん支援にはなってません。」

ふたご1

「最近は対テロ戦争ということで、世界ぐるみでテロ組織の資金源を断つ動きがありますので、テロ組織側もあらゆる手段で資金調達をしようと必死なのでしょう。」

ふたご2
「そうなんでしょうねえ。」

ふたご1
「ですからこれからは消費者の側も気をつけて物を買う必要があります。」

ふたご2
「気をつけろといわれてもねえ。」

ふたご1

「たとえば電気製品を買うと、何かアルファベットのついた型番などがついているでしょう。」

ふたご2

「ついてますね。」

 

ふたご1

「あれがもし『FARC-F445』であったりしたら、コロンビア革命軍・FARCの息がかかった組織が作っているのかもしれません。」

ふたご2

「そんなわかりやすい方法で。」

ふたご1
「買う側は型番なんていちいち気にしませんよ。」

ふたご2
「まあそうかもしれませんが。」

ふたご1

「あとこういった危険性も気にとめておくべきかもしれません。」

ふたご2

「なんですか。」

ふたご1
「テロ組織が世を忍ぶためにカモフラージュする場合です。」

ふたご2

「まあカモフラージュはするでしょうが。」

 

ふたご1
「もしテロ組織が『とっとこハム太郎・森のおうちでウキウキパーティーなのだ』などと改名して商品を売り出されたら、テロ組織とは思わないですからね。」

ふたご2
「その改名の時点で組織の存亡に関わりますよ」

1月27日、テロテロ団


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