このコンテンツは複雑に入り組んだ現代に鋭いメスを入れるべく、
先週に世界やら日本やらその辺で起こったさまざまな出来事を、
そこらへんでウダウダと双子が語り合う、毒にも薬にもならないものである!


  
ふたご1

「ハイパーメロディアンプロデューサーです。」


ふたご2

「コーヒーフレッシュのメロディアンは西日本でしか知られていません。」


ふたご1

「イギリスのヨークシャー地方では怪事件が発生しているそうです。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「たとえば朝起きます。」


ふたご2

「まあ起きてください。」


ふたご1

「大きく背伸びをします。」


ふたご2
「まあ朝ですから背伸びもしましょう。」
ふたご1

「顔を洗って朝食をとり歯も磨きます。」


ふたご2

「磨いてください。」


ふたご1

「そしてさあ出かけようかというと、家の前に突然あるものが。」


ふたご2
「なんですか。」
ふたご1

「人の顔が彫刻された大きな岩です。」


ふたご2

「シュールな情景ですねえ。」


ふたご1

「しかもそんな事件がヨークシャーのあちこちで19件もおこったというのです。」

ふたご2

「ミステリーですねえ。」


ふたご1

「ヨークシャーはストーンヘンジで知られるウィルトシャー州とわずか4、5州しか離れていないところ。この事件とかつての巨石文明の関連を見いだす説もあるとかないとか。」


ふたご2

「ないんですね。」


ふたご1

「順当に考えると芸術家が芸術運動の一環としてやっているものだと思いますが。」


ふたご2

「まあでもこんなことをして名を売るのはどうかと思いますがねえ。」


ふたご1

「なんですかあなたは。あの行為が売名運動だとでも思っているんですか。」


ふたご2
「売名とまでは言いませんが自分の存在を知らしめるようなものではないかと。」

ふたご1

「それは人聞きが悪いです。あれは純粋な芸術運動なんですってば。」


ふたご2
「だからなんなんですか芸術運動。」

ふたご1

「たとえば一日中アトリエにこもって絵や彫刻にばかり向き合っていては体もなまりますしストレスもたまります。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「そこで大きな岩に彫刻を彫りながら走ることによって体力増強とストレス解消になるというわけです。」


ふたご2
「ほんとうの運動じゃないですか。」

ふたご1

「しかし、最初から完走をめざしていてはいけません。慣れないうちは短い距離から少しずつ。」

ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「疲れてもう走れない、彫れないとおもったら、その場からタクシーで帰るというわけです。」


ふたご2

「で、彫刻は。」


ふたご1

「どこの世界のタクシーが巨大な岩を乗せてくれるというのですか。」


ふたご2
「置き去りかよ。」
ふたご1
「いえまあ、明日続きをやりますから。」
ふたご2

「だからってねえ。」


ふたご1

「そのつもりだったのですが、三日坊主がつづいてついつい石を放置してしまったのです。」


ふたご2

「迷惑にもほどがあります。」


ふたご1

「こうなったら住人が続きを彫るほかありません。」


ふたご2

「めんどくさいなあ。」


ふたご1

「そうすれば住民の健康も増進し、芸術の腕も上がって言うこと無しです。」


ふたご2
「いろいろ言いたいことはありますが。」

ふたご1

「しかしながら、さすがに素人では彫るのに失敗することもあるでしょう。」


ふたご2

「まああるでしょう。」


ふたご1

「その時のために、途中まで彫った石を芸術家が用意しているわけです。」


ふたご2

「まだ三日坊主か。」


ふたご1

「さあ、日本の彫刻家や現代芸術家や暗黒舞踏家の皆さんもぜひ運動を!」


ふたご2
「迷惑にもほどがあるなあ。」

10月5日、一説によるとヨークシャーに潜入したタリバン残党のための罠とも言われる。

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