ふたご1

「グラビア界の黒船リア・ディゾンに対抗した大型アイドル、グラビア界のタンカー、ユシ・アブラヒモビッチ日本上陸!」


ふたご2

「そんな油ぎったアイドルはいりません。」


ふたご1

「イギリスでは街角に監視カメラが設置されているのですが。」


ふたご2
「日本でも設置が話題になりますね。」

ふたご1

「最近では音声機能付きのカメラが導入されつつあるそうです。」


ふたご2

「なんですか音声付きって。」


ふたご1

「たとえばカメラの向こう側で違法行為をしている人を発見したとします。」


ふたご2
「はい。」
ふたご1

「そうするとカメラを見ている係員が音声で注意するわけです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「『もしもし、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した場合には三月以上五年以下の懲役に処せられますよ。』と。」


ふたご2

「街角のカメラで有印私文書偽造の現場を押さえられるのか。」


ふたご1
「ミドルズブラ市で導入したところ犯罪やゴミの不法投棄などの反社会的行為が70%減少したそうです。」

ふたご2
「まあ確かに声をかけられるとびっくりしますからね。」

ふたご1

「日本でも言うでしょう。『お出かけは一声かけて鍵かけて』、と。」


ふたご2

「全く意味が違いますよ。」


ふたご1

「かつてはこういう不法行為を注意するといったことは同じ街の人々が行ってきたわけですが、他人の行為に無関心な都市社会ではこういう手段を執るようになってきたと言うことなのかもしれません。」


ふたご2

「まあうかつに注意して何かあったらと思うと怖いですからね。」


ふたご1

「ですから、こういう技術はこれからどんどん進んでいくかもしれません。」


ふたご2
「なるほど。」

ふたご1

「そのうち街角や銀行の監視カメラを見るとしゃべるものだと思うようになるかもしれません。」


ふたご2
「そこまで行きますか。」

ふたご1

「さらに進むとレンズを見るとしゃべるものだと思うかもしれません。」


ふたご2

「それは明らかに進みすぎです。」


ふたご1

「やあ、ぼく、レンズ!光を集めるのが得意さ!」


ふたご2
「しかも方向まで間違えて。」

ふたご1

「これから先どこに進めばいいですか。」


ふたご2

「止めたのに進むからそんなことに。」


ふたご1

「とりあえず監視カメラさんに相談を。」


ふたご2

「される監視カメラも災難ですよ。」


ふたご1

「インドネシアでは別の電子機器が登場しているそうです。」


ふたご2
「なんでしょうか。」
ふたご1
「世界最多のイスラム人口を抱える国らしく、携帯も可能な電子コーランです。」
ふたご2

「イスラム教の聖典ですね。」


ふたご1

「電子辞書や電子書籍もあるのですから技術的には問題がないですが、教義上では問題ないのかどうか気になるところでもあります。」


ふたご2

「まあいろいろとややこしいですからね。」


ふたご1

「表示の仕方でアスキーアートができてしまった場合、それが偶像崇拝に当たるのかどうか。」


ふたご2

「アラビア文字でアスキーアートができるかどうか知りませんが。」


ふたご1

「こうなってくるとほかの宗教なども電子化されるかもしれません。」


ふたご2
「もうされているかもしれませんが。」

ふたご1

「電子聖書や電子教典が続々と。」


ふたご2

「時代の流れですね。」


ふたご1
「馬の耳にも電子念仏が聞かれる世の中に。」

ふたご2

「どっちにしろ意味はないですよ。」


ふたご1
「門前の電子小僧もインストールされていないお経を読む始末。」

ふたご2
「インストールするものなのかお経は。」

ふたご1
「こんな世の中になったらどうしようか、監視カメラさんに聞いてきます。」

ふたご2
「今必要なのはきちんと叱ることのできる監視カメラだなあ。」

4月20日、汗、メス、監視、メス、監視。メスメス監視メス監視。

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