このコンテンツは複雑に入り組んだ現代に鋭いメスを入れるべく、
先週に世界やら日本やらその辺で起こったさまざまな出来事を、
そこらへんでウダウダと双子が語り合う、毒にも薬にもならないものである!


  
ふたご1

「イヤー最近暑いですねーこう暑いと、周防・長門の守護の僕なんかは、つい幕府に対して反乱を起こしたくなっちゃいますよねー。」


ふたご2

「えーと、応永か?」


ふたご1

「中国でオンラインゲームが人気となっているそうです。」


ふたご2
「何ですか。」

ふたご1

「汚職役人を倒す事が目的のゲームだそうです。」


ふたご2

「たしかに中国では汚職が多いらしいですからね。」


ふたご1

「人気がありすぎて、サーバーが追いつかず数週間で閉鎖されたそうです。」


ふたご2
「そこまで人気がありますか。」
ふたご1

「やはりみんながやっていること、ブームになっていることは、やってみたくなるのが人情ですから。」


ふたご2

「まあそれは否定できませんねえ。」


ふたご1

「だから、みんなが汚職をやっていれば自分も汚職をしてみたくなるのを誰が責められるでしょうか。」


ふたご2
「いや汚職役人を退治するゲームなのでは。」
ふたご1

「ほかの汚職役人を倒せば自分が汚職できるぶんが広がるではないですか。」


ふたご2

「そういう戦国大名のような思考回路で汚職役人退治はやめてもらいたいです。」


ふたご1
「このように、ただ汚職役人を糾弾することでは汚職は追放できないと言うことがわかります。」

ふたご2

「わかるようなわからないような。」


ふたご1

「ですから今度は、直接的ではなくて深層心理に働きかけるような汚職追放ゲームを作るべきだと思うのです」


ふたご2

「深層心理?」


ふたご1

「まずゲームの難易度をものすごく難しくします。」


ふたご2

「なぜそんなことを。」


ふたご1

「難しければ難しいほどクリアしてみたいという気持ちは高まります。」


ふたご2
「途中でやめたくもなりますが。」

ふたご1

「気持ちがどんどん高まれば、心の内にある感情が芽生えてきます。」


ふたご2
「ある?」

ふたご1

「そう、どんなことをしてもクリアしてやるという気持ちです。」


ふたご2

「どんなことをしても?。」


ふたご1

「そう、開発者に賄賂を渡して、クリアする方法を聞き出すのです。」


ふたご2
「いやなにもそこまでしなくても。」

ふたご1

「そしてゲーム開発者のもとにはどんどん賄賂が届くことに。」

ふたご2

「そんなにもうかりますか。」


ふたご1

「そして開発者はゲームをクリアする方法をこっそりと教えるのです。」


ふたご2

「賄賂を機能させてどうするんですか。」


ふたご1

「方法を聞いた人は喜んでゲームをはじめます。たしかにするすると解けます。」


ふたご2
「まあそりゃそうですが。」
ふたご1
「そうしてあっという間にエンディングに。」
ふたご2

「そうなるでしょう。」


ふたご1

「しかしその瞬間、プレイしている人の名前がサーバーに記録されてしまうのです。」


ふたご2

「ええっ。」


ふたご1

「そしてその人は『賄賂を渡してゲームをクリアしようとした人』として公開されてしまうのです。」


ふたご2

「それは恥ずかしいですねえ。」


ふたご1

「そんな恥ずかしい思いをする賄賂はやめようと人々は思うでしょう。」


ふたご2
「まあそうですね、全国にそんなことを公表されたら、とりかえしがつきませんから。」

ふたご1

「いえ。」


ふたご2

「いえ?」


ふたご1

「その前に、公表担当者から『公表されたくなかったら賄賂を払いませんか』というメールが来るので大丈夫です。」


ふたご2

「またとるのかよ。」


ふたご1

「そうした賄賂を積み立てて、いつかきっと汚職撲滅のためのゲームを作るのです!」


ふたご2
「作る気ないだろう絶対。」

8月31日、賄賂サタデー。

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