ふたご1

「渥美の異常な放浪!または私は如何にして定住するのを止めてタコ社長を愛するようになったか!」


ふたご2

「愛すなよ。」


ふたご1

「グーグルアースなどで地上の建造物が遠くからでも簡単に見られる世の中になりましたが。」


ふたご2
「便利になったものです。」

ふたご1

「しかしその一方でなにかと問題も起こっているそうです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「アメリカのサンディエゴにあるコロナド海軍基地の兵舎が、ナチスドイツの象徴ハーケンクロイツに似ているとして問題になったそうです。」


ふたご2
「またえらいところに。」
ふたご1

「L型の建物を連ねて作ったら、似ているとして話題になり、ユダヤ系団体からの抗議もあり、改修することになったそうです。」


ふたご2

「そこまでしないといけませんか。」


ふたご1

「まあそうしないと『アメリカ海軍はナチスの復活をもくろんでいる』とか言われかねませんからねえ。」


ふたご2
「言う方もどうかしていると思いますが。」
ふたご1

「これから建築関係者は注意しないといけない時代になりましたよ。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「たとえば作った建造物を上から見て、たまたま江戸城に似ていたりしたら『江戸幕府の復活をもくろんでいる』と思われかねません。」

ふたご2

「思うかなあ。」


ふたご1

「日本でも東京の千代田区あたりにそういう建物が。」


ふたご2

「それは本物の江戸城です。」


ふたご1

「そして上から見ると『コーリン鉛筆の復活をもくろんでいる』とされたり。」


ふたご2

「三角形の建物自体少なくないですか。」


ふたご1

「上から見ると『ピカソの復活をもくろんでいる』とか『ミュシャの復活をもくろんでいる』とか『カンディンスキーの復活をもくろんでいる』建物になったり。」


ふたご2
「何をもくろんでいるのか。」

ふたご1

「石原プロの建物も石原裕次郎の顔に見えるようにしなくては!」


ふたご2
「21世紀の石原裕次郎はもう決まったのでいいです。」

ふたご1

「イギリスでは下院の総選挙がせまりつつある情勢なのですが。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「労働党の候補、エミリー・ベンさんは解散時期の延期をブラウン首相に直訴したそうです。」


ふたご2
「選挙区の事情とかあるんですかね。」

ふたご1

「いえ、本人の事情です。」

ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「エミリー・ベンさんは10月4日に誕生日を迎えるのですが、イギリスの被選挙権は18歳以上。誕生日までは17歳なので、それまでに解散されると立候補できなくなってしまうのです。」


ふたご2

「またむやみやたらと若い候補者ですねえ。」


ふたご1

「しかしブラウン首相は高支持率の今、一刻も早く解散して労働党の議席数を伸ばしたいともくろんでいるのです。」


ふたご2
「一週間ぐらいなら待ってもいいんじゃないですかね。」
ふたご1
「いえ、政治の世界は一寸先は闇。何が起こるかわかりません。」
ふたご2

「まあそうかもしれませんが。」


ふたご1

「労働党全体のためを考えれば一刻も早く解散したい。しかしそうするとエミリーさんが立候補できなくなる。」


ふたご2

「悩ましいところですね。」


ふたご1

「まあでも所詮一議員のことなのでさっさと解散するかもしれません。」


ふたご2

「わあ非情。」


ふたご1

「そうなったらエミリーさんはタイムリープでもして解散阻止に動く他はないはず。」


ふたご2
「高校生なら誰しもタイムリープができるのかと言うことと、イギリスで時をかける少女が知られているのかという疑問が。」

ふたご1

「どこからともなくふっとスモッグの香りが。」


ふたご2

「もう少しロマンのあるにおいはしませんかイギリス。」


ふたご1

「何度もタイムリープするうちに、イギリスのコモン・ローの精神を学んでいくエミリーさん。」


ふたご2

「それは議員になる前に学んでください。」


ふたご1

「そうこうしているうちに、エミリーさんの中での時間が経過し、見事18歳になれるというわけです。」


ふたご2
「法律上では永遠の17歳だが。」

9月28日、17歳、コモン・ローおぼえたて。

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