ふたご1

「ライ麦畑で仲間由紀恵!」


ふたご2

「青春だからといって無理押しは危険だということですね。」


ふたご1

「アメリカの大統領選挙もせまりつつある日々ですが。」


ふたご2
「いろいろと話題になっていますね。」

ふたご1

「その有力候補の一人、ヒラリー・クリントン議員も資金集めとして新たな方法を編み出しました。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「たくさん献金してくれた人のうち一名を、自宅でのランチに招待するというのです。」


ふたご2
「まあ自慢にはなるかも知れないと思いますが。」
ふたご1

「ヒラリー氏の夫は言わずと知れたクリントン元大統領です。彼がどんな顔をしてオムライスを食べるか興味のないアメリカ人は存在しないでしょう。」


ふたご2

「いやアメリカ人の気持ちはわかりませんが、たぶんいないんじゃないですか。」


ふたご1

「そしてオムライスの上に乗った小さい星条旗を取り合うクリントン夫妻。」


ふたご2
「お子様ランチですか。」
ふたご1

「小さい車をブッシュ大統領の写真の上で走らせるヒラリー氏。」


ふたご2

「何かの風刺っぽく見えないこともないですが。」


ふたご1
「こうした資金集めの方法を日本の政治家達も取り入れるべきだと思います。」

ふたご2

「でもそれはクリントン夫妻のような知名度のある人だからできる方法なんじゃないですか。」


ふたご1

「たしかにどこの誰とも知らないおっさんと飯を食うというだけでは献金者も集まらないかもしれません。」


ふたご2

「クリントン夫妻と日本の政治家の扱いが違いすぎませんか。」


ふたご1

「まあ日本の政治家の食事の仕方は、それほど魅力がないということですよ。」


ふたご2

「どういうことですか。」


ふたご1

「知名度がなければ、食事の仕方の魅力でランチ志望者を集めるしかないでしょう。」


ふたご2
「食事の仕方の魅力?」

ふたご1

「つまりランチを食べる政治家自体をエンターテインメントとして楽しめるようにするのです。」


ふたご2
「は。」

ふたご1

「たとえばしゃぶしゃぶです。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「肉をお湯にしゃぶしゃぶっとすると、肉の色が変わります。」


ふたご2
「煮えますからね。」

ふたご1

「しかし、この政治家のしゃぶしゃぶはなんと赤から青、青から黄、最終的には光り輝くシャイニング肉に!」

ふたご2

「何をしゃぶしゃぶしてるんですか。」


ふたご1

「思わず見ている人もオムライスのスプーンを取り落とすというものです。」


ふたご2

「なんでいっしょにランチをしているのに、相手がしゃぶしゃぶでこっちがオムライスなんですか。」


ふたご1

「さらに鰻重の蒲焼きを箸でつまむと、まるで生きているかのように動き出す蒲焼き。」


ふたご2
「なんだか気持ち悪いですが。」
ふたご1
「思わずこちらのスプーンのケチャップをねぶる動きも止まってしまいそうです。」
ふたご2

「もう食べ終わったのかよ。」


ふたご1

「そしてフォアグラを次々と空中に飛ばし、華麗なジャンプで次々キャッチ。」


ふたご2

「まだ食うのか。」


ふたご1

「思わずこちらの腹の鳴る音でリズムをとってしまいそうになります。」


ふたご2

「どれだけ少なかったんだオムライス。」


ふたご1

「さらにトロや中トロを使ったイリュージョンに、イクラを使った歌謡ショー。」


ふたご2
「ちょっとはこっちに食わせてください。」

ふたご1

「そしてマツタケやトリュフやキャビアにかこまれて、堂々のフィナーレ。」


ふたご2

「何がフィナーレか。」


ふたご1

「見ていた人も、『ああ、献金してよかったなあ』と空腹も忘れて思うことでしょう。」


ふたご2

「忘れられるのかなあ。」


ふたご1

「そしていよいよ第二部、『食事は政治家とともに』がスタート!」


ふたご2
「何時間やる気だ。」

9月7日、第二部はディナーショーとも言う。

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