「いやー一月でこれだけ旧だったら、8月になったらどれだけ旧正月なんでしょうね！」
「何が旧か。」
「アメリカのカリフォルニア工科大学の研究によりますと。」
「同じワインでも高い値段をつけたほうがおいしいと感じやすいという実験結果が出たそうです。」
「やっぱりそういうものですか。」
「高級とされたワインを飲む時には脳の満足感や喜びを司る部分が、活発に働いているのだそうです。」
「つまり味というものは純粋に味だけではないというわけですよ。」
「まあそうですね。」
「こういったことから現在の食品偽装問題にもつながっていくわけです。」
「ブランド名とかも同じように働くんでしょうねえ。」
「そのほかにも料理では、皿や盛りつけによって感じるおいしさも違ってくると言います。」
「日本料理は目で食べると言いますねえ。」
「こう考えると、ほかにも様々な味を左右する効果が存在する可能性があります。」
「ありますかそのようなことが。」
「たとえば天気ですね。」
「天気が？」
「よく言うでしょう、気圧が下がってくる古傷が痛むという人が。」
「ありますね。」
「同じように刺身や焼き鳥達も、天気が悪くなってくると古傷が痛んで。」
「その痛み、苦しみがえも言えない風味となってつーんと。」
「痛みというか痛んでるんじゃないんですか。」
「だから梅雨時なんかにはいろんなものの風味が違ってくるのです。」
「早く捨てなさい。」
「そうした他人の痛みや苦しみ、人生の酸いも甘いもがわかるようになって、はじめて一人前の食通といえるでしょう。」
「トルクメニスタンで解放計画が始まったそうです」
「なんのですか。」
「オペラやサーカスの上演が7年ぶりに許可されることになったそうです。」
「ダメだったんですか今まで。」
「以前のトルクメニスタンの独裁者だったニヤゾフ大統領が変わり者でして、『オペラやサーカスは我が国固有の芸術ではない』と禁止してしまったのです。」
「そんなこと言い出したらなあ。」
「そうなんですか。」
「たしかにオペラやサーカスはすばらしい芸術であり、エンターテイメントです。しかし、全世界の人々がオペラやサーカスが大好きだというわけではありません。」
「まあそりゃそうです。」
「そんな人たちが迫り来るサーカスやオペラから逃れるためにはどうしたらいいんですか。」
「迫り来てないと思いますが。」
「マダムバタフライ！マダムバタフライ！キダム！キダム！ドラリオン！」
「そんな人たちが逃げ込める唯一の場所、それがトルクメニスタンだったのです。」
「そうなんですかあ。」
「ですから今のうちに日本も手を打っておかないと。」
「何がですか。」
「ミュージカルを禁止しておかないと、タモリさんがミュージカルを禁止している国に逃げてしまいますよ！」
1月25日、世界に広げよう、ミュージカル禁止の輪。
