ふたご1

「初めて神社にもうでるのを初もうで、初めてバスで神社につっこんでもうでるのを初バスもうでといいます。」


ふたご2

「それはただの事故です。」


ふたご1

「大統領を選ぶことで有名なアメリカの大統領選ですが。」


ふたご2
「かなり間違っているような気がする説明ですが。」

ふたご1

「民主党のオバマ候補が、あらたな選挙戦術をとってきたようです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「ゲームです。」


ふたご2
「ゲーム?」
ふたご1

「Xbox 360のネットワーク機能を生かし、オバマ候補の広告がゲームをやっている最中に流れるというものです。」


ふたご2

「ははあなるほど。」


ふたご1

「これでテレビを見ずにゲームをしている人にも、否応なく広告を見せることができるというわけです。」


ふたご2

「なんだかいやだなあ。」


ふたご1

「そこはちゃんと邪魔にならないように広告をさりげなく入れますから。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「たとえば
『スライムの こうげき!
おばま が 600おくどるきぼ の けいざいたいさくを うちだしている!
えすえし は 14ポイント の ダメージをうけた! 』
とか。」


ふたご2

「うけるなダメージ。」


ふたご1

「格闘ゲームでも対戦相手が投票箱になり、そこに向けられた拳にはいつの間にか『オバマ』と書かれた票が握られているのです。」


ふたご2

「もはや全くさりげなくないですよ。」


ふたご1

「しかしこう選挙キャンペーンの様子が変わってきますと、日本でも選挙カーを走らせてばかりではいけないと思います。」


ふたご2

「まあ代わりばえがしませんからね。」


ふたご1

「しかし日本の公職選挙法はなかなか変わらないので、新たな策を打ち出すのも困難であることは理解できます。」


ふたご2
「そうですか。」

ふたご1

「そこで、現行の制度化でも可能な程度にアメリカの選挙キャンペーンを取り入れようではありませんか。」


ふたご2

「というと。」


ふたご1

「ゲームです。」


ふたご2

「でもインターネット上の選挙活動は現行の選挙法では禁止されているのでは。」


ふたご1

「ですから、ネットではなくて、もっとリアルのゲームです。」


ふたご2

「リアルのゲーム?」


ふたご1

「今の若者はコンピューターゲームばかりして現実の世界とゲームの世界の区別がつかなくなっています。そこで、リセットのきかない現実のゲームを見せつけてやるのです。」


ふたご2

「ですからなんなんですか。」


ふたご1

「もちろん美しい日本の伝統に基づいたゲームです。」


ふたご2

「すごろくか何かですか。」


ふたご1

「そうです。すごろくです。」


ふたご2

「すごろくでどうやって選挙活動をするんですか。」


ふたご1

「どうやってって、選挙活動ですごろくをするんです。」


ふたご2

「はい?」


ふたご1

「つまり選挙カーをコマに見立て、候補者同士がすごろくをするのです。」


ふたご2

「は。」


ふたご1

「あがりを目指してデッドヒートを繰り広げる選挙カー。たとえ選挙の結果に興味が無くても、選挙カー同士の激しいレースが繰り広げられていれば、誰もが釘付けとなるはずです。」


ふたご2

「なりますかねえ。」


ふたご1

「止まって演説をする時に、サイコロを振れば、何の目が出るか皆、興味津々です。」


ふたご2
「演説よりサイコロに注目されてもなあ。」

ふたご1

「これは深夜のパチンコ番組で、スロットがまわっているとついつい見てしまうという、人間の心理をたくみについた戦術です。」


ふたご2

「もうちょっと他につくところがあったような気がしますが。」


ふたご1

「とにかくすごろく選挙活動は今まで以上の注目を集め、選挙への関心が高まること間違いなしです。」


ふたご2

「候補者があがりにつくと何かいいことがあるんですか。」


ふたご1

「あがりの地であるハワイでの観光が思うさま楽しめます。」


ふたご2
「完全に選挙区という概念を見失ってますが。」

10月17日、あじすあべば。

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