ふたご1 |
「どうも!となりの晩ごはんのようなものです!」 |
ふたご2 |
「お前がなんと言おうがこれは晩ごはんだ。」 |
ふたご1 |
「冬といえば賄賂ですが。」 |
ふたご2 |
「言うなよ。」 |
ふたご1 |
「ドイツのNGO、トランスペアレンシー・インターナショナルが調べたところ、日本の賄賂指数は主要22ヶ国中5位だということがわかったそうです。」 |
ふたご2 |
「結構いい成績ですね。」 |
ふたご1 |
「ちなみに最下位はロシアだそうです。」 |
ふたご2 |
「はあ。」 |
ふたご1 |
「ちなみにこれは、企業に対する賄賂指数なのです。」 |
ふたご2 |
「しかしどうやって計るんですか賄賂指数って。」 |
ふたご1 |
「非常にシンプルです。」 |
ふたご2 |
「シンプルなんですか。」 |
ふたご1 |
「まず、企業の玄関口にさりげなく張り込みます。」 |
ふたご2 |
「張り込み。」 |
ふたご1 |
「そこで、企業に訪れる来客をさりげなく羽交い締め。」 |
ふたご2 |
「どこがさりげないか。」 |
ふたご1 |
「そして、来客が持った菓子折の重さをはかります。重ければ、賄賂が入っていることが確定です。」 |
ふたご2 |
「古典的な賄賂ですね。」 |
ふたご1 |
「ただし、この方法だけでは完璧ではありません。」 |
ふたご2 |
「そりゃそうでしょう。」 |
ふたご1 |
「ロシアが最下位になったのは、菓子折の底に入れてあったウランやポロニウムの重さが原因とも言われていますし。」 |
ふたご2 |
「賄賂どころの問題じゃないだろうそれ。」 |
ふたご1 |
「そこで、実際に大きなプロジェクトの話を持ちかけて、実際にどの程度リベートをほしがるかをはかるという方式です。」 |
ふたご2 |
「まんまじゃないですか。」 |
ふたご1 |
「ただし、一介のNGOであるトランスペアレンシー・インターナショナルにプロジェクトにかかる費用が出せるはずもありません。」 |
ふたご2 |
「嘘でもいいんじゃないんですか。」 |
ふたご1 |
「しかし、嘘のプロジェクトを企業に持ちかけるのは影響が大きすぎます。詐欺になってしまうかもしれません。」 |
ふたご2 |
「じゃあどうすればいいんですか。」 |
ふたご1 |
「NGOの個人メンバーがプロジェクトのお金を出すしかないでしょう。」 |
ふたご2 |
「そんなお金個人でなんてなおさら出せないでしょう。」 |
ふたご1 | 「たいした額ではないですよ、まあ軽く見積もって3億ぐらい。」 |
ふたご2 |
「どついたろか。」 |
ふたご1 |
「特に賄賂がかかるような国のプロジェクトだと、金額はさらに跳ね上がる可能性があります。」 |
ふたご2 |
「そりゃそうだ。」 |
ふたご1 |
「そんな国の調査担当になった者は、当然その国の調査担当から外すようにお願いしてきます。」 |
ふたご2 | 「そりゃそうです。」 |
ふたご1 |
「その時に、どれだけNGOの上層部に賄賂を持ってきたかで、その国の賄賂度を測定することができるのです。」 |
ふたご2 |
「アホな調査をするな。」 |
ふたご1 |
「オーストラリアですが。」 |
ふたご2 |
「はい。」 |
ふたご1 |
「コアラやラクダが増えすぎて困っているそうです。」 |
ふたご2 |
「らくだ?」 |
ふたご1 |
「かつて荷物運搬用に輸入されたラクダが野生化し、今では100万頭もいるというのです。」 |
ふたご2 |
「そういえば砂漠がありましたね。」 |
ふたご1 |
「そんなわけで、オーストラリアの研究機関では増えすぎたラクダやコアラやカンガルーを食べるようにすすめているそうです。」 |
ふたご2 |
「しかし全くなじみがないですからねえラクダって。」 |
ふたご1 |
「オーストラリアの自然を守るためにも、いつかラクダの下に、山吹色のラクダが忍ばせられている…。そんな風景が当たり前になると、いいですね。」 |
ふたご2 |
「忍ぶな。」 |
12月12日、にぎにぎをよくおぼへ。 |