「おばあさんは川にせんたくに、桃太郎は山にせんたくに出かけました。すると川上から大きななにかがどんぶらこ。」
「結局この話は何太郎になるんだ。」
「バンダイが新たな入浴剤を発売するそうです。」
「バンダイは今までもガリガリ君入浴剤などのコラボレーション入浴剤を発売してきたのです。」
「コラボレーションですか。」
「というわけで、今回はロッテとのコラボレーションを行うようです。」
「そう、『雪見だいふく入浴剤』です。」
「あのもちの中にアイスの入ったあれですか。」
「アイスをもちでつつんだあれです。」
「どんな感じになるんでしょうか。」
「お湯に入れるとぶくぶくと炭酸ガスが出てきます。」
「はい。」
「そのガスで入浴剤の表面をつつむもちがふくらみます。」
「はあ。」
「この、炭酸ガスを外にもらさないもちの働きにより、地球温暖化も防げるという寸法です。」
「だったら炭酸ガスを出すな。」
「ふくらんだもちの効果で、お風呂のお湯も少なくてすみます。」
「そんな効果を入浴剤に求めたことはないのですが。」
「さらに、本物の雪見だいふく以上に目の前が真っ白になり、雪見感覚が味わえます。」
「さらにもちが破裂したあとにはさらに頭が真っ白に。」
「それは酸欠です。」
「これが好評ならば、さらにいろんな商品とコラボレートした商品が考えられますね。」
「他の商品ですか。」
「たとえば、同じロッテのコアラのマーチとコラボレートした入浴剤。」
「可愛い感じでいいんじゃないんですか。」
「可愛いだけではなく、お湯に入れるとたくさんのまゆげが浮かんできて、とてもラッキーな気持ちに！」
「なるか！」
「お湯につけるとプロ野球選手のカードが出てくるプロ野球チップス入浴剤。」
「それはいいかもしれませんが。」
「特にこのシリーズだけの、プロ銭湯選手のカードは必見です。」
「プロ銭湯？」
「よく銭湯で見かけるあのスター達が、カードに！」
「どんなスターだ。」
「入浴前五割の洗髪確率を誇る、村山富治郎選手とか。」
「毎回洗えよ。」
「他にはアヒルのおもちゃの魔術師と呼ばれる今井庄一郎選手とか。」
「何がスターだ。」
「人類でもっとも『あかなめに近い男』、森村俊とか。」
「こうやって銭湯で活躍する人々の姿を学ぶことにより、子供達は風呂業界に興味を抱き、将来の風呂マーケットの拡大が見込めるわけです。」
「見込めますか。」
「そうなると、こうしたプロ銭湯選手になじんで育ったかつての子供達が、高い値段でプロ銭湯選手カードを売買したりするのです。」
「まあそうなりますか。」
「そうなれば、お風呂に入れてもふやけたカードを、元の美しい状態に戻す技術が開発されるでしょうね。」
12月19日、Ｆリーグチップスもよろしく。