ふたご1

「石の上にも三年、石の下にも三年、石の横にも三年!」


ふたご2

「いい加減石離れしてください。」


ふたご1

「イギリスのテレビ局・UKTVゴールドが行った調査によると、イギリス人の4人のうち一人がチャーチルを架空の人物だと考えているそうです。」


ふたご2
「たかだか50年ぐらい前の人物ですが。」

ふたご1

「チャーチルと言えば、史上最も偉大なイギリス人にノミネートされるほどの人物でしたが、時の流れというのは恐ろしいものです。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「ほかにもマハトマ・ガンジーやナイチンゲールやリチャード獅子心王などの歴代の有名人を架空の人物と考えるというデータも。」


ふたご2
「世界的に有名な人ばかりですが。」
ふたご1

「その一方で、シャーロック・ホームズが実在の人物だと考えている人が6割にのぼるそうです。」


ふたご2

「ここまでくると冗談じゃないですかねえ。」


ふたご1

「なにがですか。」


ふたご2

「調査に応じた人が冗談で答えたんじゃないんでしょうか。」


ふたご1

「イギリス人がそんなわかりやすい冗談をやるでしょうか。」


ふたご2

「実在すると実在しないの二択でどう他に冗談をやれと。」


ふたご1

「本当は実在しないと思っている人が、実在すると答えるのが普通の冗談と思うだろう、しかしそこであえて逆をついて実在しないと答えるのがイギリス人の冗談というものです。」


ふたご2

「完全に冗談を見失ってますが。」


ふたご1

「しかしこの事からわかることが一つあります。」


ふたご2

「なにがですか。」


ふたご1

「あまりにも有名になりすぎると、実在と空想の境界が曖昧になってくるということです。」


ふたご2

「そうなのですか。」


ふたご1

「有名になりすぎると本人が語ることより本人について他人が語ることが増加し、本来の人間としての本人より、虚像のほうが大きくなってくる。」


ふたご2
「そういうものですか。」

ふたご1

「アメリカの子供が実物のPuffyよりHi Hi Puffy Ami Yumiのことをより知っているようなものです。」


ふたご2

「なんか違うような気もしますが。」


ふたご1

「逆に虚像が大きすぎると、人間としての実体があるような気もしてくる。」


ふたご2

「シャーロック・ホームズのほうですか。」


ふたご1

「ゴジラが有名になりすぎて、松井秀喜が出てくるようなものです。」


ふたご2
「それはもう完全に違います。」

ふたご1

「というわけなので、松井秀喜野球のも、落合記念館も存在しないのです!」


ふたご2

「見失ってますねえ。」


ふたご1

「かつてイラク大使館として使われていたビルから、自動小銃が発見されたそうです。」


ふたご2

「わあぶっそうな。」


ふたご1

「しかしまあ、中東のほうではめでたいことがあった時に自動小銃を空に向けて乱射するという風習があるので仕方ないのかも知れません。」


ふたご2

「いやそんなことを言われても。」


ふたご1
「まあ郷に入っては郷に従えと言いますから、日本でされても困ります。」
ふたご2

「中東でも毎回死者が出てるそうですがその風習。」


ふたご1

「ですからせめて日本風にアレンジしてもらいまして。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「空に向けて餅をつくというのはどうでしょうか。」


ふたご2

「餅?」


ふたご1

「杵を持ち、餅米と臼をたくみに空につき上げるのです。」


ふたご2
「ほとんど大道芸の域ですが。」

ふたご1

「こうすれば、空に向けて何かをしたいというアラブ系外交官のストレスも解消され、日本的な文化にも親しんでもらえるというものです。」


ふたご2

「空に向けて何かするのが主眼ですか銃の風習は。」


ふたご1

「その結果、空から降ってきた餅をのどに詰まらせるリスクはありますが、これはまあやむを得ないものかと。」


ふたご2

「空から降ってきた餅を食わないでください。」


ふたご1

「その落ちてくる餅を焼こうと、空に向けて火炎放射器を撃つのもまあやむを得ないことかと。」


ふたご2
「どこが日本の風習だ。」

2月8日、もちもちもち。

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