ふたご1

「春という字は二人の逆旦と書きます!」


ふたご2

「まず逆旦が何かを伝えてください。」


ふたご1

「警視庁が高齢者の免許自主返納キャンペーンを強化するそうです。」


ふたご2
「免許を返せということですか。」

ふたご1

「結構高齢者が運転する事故というのが多いので、1998年から免許野自主返納制度が始まっているのです。」


ふたご2

「10年も前からですか。それは知りませんでした。」


ふたご1

「あまり知られていないために返納件数もほとんどありません。」


ふたご2
「まあ知ってもわざわざ返納する方も少ないと思いますよ。」
ふたご1

「そこで、高齢者運転免許自主返納サポート協議会がキャンペーンを行うことになったのです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「免許証を返納するとかわりにもらえる『運転経歴証明書』を提示すると、帝国ホテルや花やしき、伊勢丹などでいろいろな割引サービスを受けられるというものです。」


ふたご2

「それはお得ですね。」


ふたご1

「ただ、車がなくなったらわざわざ出かけないかも知れませんが。」


ふたご2

「大丈夫です。花やしきは駐車場はないですから。」


ふたご1

「しかし、このような取り組みはもっと他にあっていいと思います。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「やはり加齢とともにとっさの判断力の低下は免れません。そのような事態を回避するためにも、免許返納の取り組みを広げるべきではないでしょうか。」


ふたご2

「まあ運転免許はわかるんですが、他に返さなきゃならない免許とかあるんですか。」


ふたご1

「たとえば危険物取扱主任者とか。」


ふたご2

「まあ危険物ですからね。」


ふたご1

「調理師免許とか。」


ふたご2
「危険ですか?」

ふたご1

「いつ包丁で指を切るかわかったものではありません。」


ふたご2

「別に免許が無くても切る時は切ります。」


ふたご1

「ほかにも豆板醤を入れすぎたり、タバスコを入れすぎたりと危険がつきものです。」


ふたご2

「そもそも調理免許を与えないでください。」


ふたご1

「しかし、その免許返納でサービスが受けられるとなればどうでしょうか。」


ふたご2

「まあ自営業で料理店をやっている人は返納するわけにはいかないですけどね。」


ふたご1

「しかし調理師免許を返納すれば、それを上回るサービスが受けられるようにすればいいのです。」


ふたご2

「なんですかそれは。」


ふたご1

「免許を返納すると、かわりに調理師免許獣が与えられます。」


ふたご2

「獣?」


ふたご1

「そう、器用に料理をこなす猿やイルカやパンダなどの獣が、かわりに商売をやってくれるのです!」


ふたご2

「動物が作った料理はあんまり食べたくないですが。」


ふたご1
「しかし人間、食欲と物珍しさのどちらが優先されるかと言えば、物珍しさでしょう。」
ふたご2

「これほど説得力のない意見を聞いたのは初めてです。」


ふたご1

「フロリダスポッテッドガーやポリプテルス・オルナティピンニスが料理している姿を見たくないとでも?」


ふたご2

「魚類に料理されてもなあ。」


ふたご1

「魚に含まれるDHAは、頭脳の働きを活発にする働きがあると言われています。」


ふたご2

「料理人からしみ出させないでください。」


ふたご1

「あと危険なのは美容師免許ですね。」


ふたご2
「美容師免許のどこが危険ですか。」

ふたご1

「その昔第二次世界大戦という戦争がありまして。」

ふたご2

「ありましたが。」


ふたご1

「その頃日本では、パーマを禁止しました。電力の無駄遣いだと言うことで。しかし、結果的に日本は負けてしまったのです…。そう、アメリカはパーマを禁止していなかったために…。それほどパーマとは恐ろしいものなのです…」


ふたご2

「パーマうんぬんの問題ではないですが。」


ふたご1

「ノーモアパーマ!ノーモアパーマ!」


ふたご2
「何がノーモアか。」

3月21日、のうもあゆうもあ。

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