ふたご1

「あ〜ま〜い〜においに 誘われた私はリンゴ・スター♪」


ふたご2

「カブトムシ=ビートルであって、ビートルズの一員=カブトムシ単数というわけではありません」


ふたご1

「今話題の国、ソ連ですが。」


ふたご2
「なかなか話題にならんと思いますが。」

ふたご1

「その建国の父、レーニンの学歴が詐称である可能性が出てきたそうです。」


ふたご2

「まあいまさら言われましてもねえ。」


ふたご1

「レーニンは小中高時代に最優秀生徒に贈られる金メダルを受賞したと言っていましたが、それを受賞するためにはどう見ても成績が足りていないのだそうです。」


ふたご2
「まあ、見栄を張りたかったんでしょう。」
ふたご1

「さらにレーニンのものとされる卒業証書にどうも修正の後があるらしいとか。」


ふたご2

「なんだかせこいですね。」


ふたご1

「しかしまあ、一国の祖といわれる人には、それぐらい他人と違ったところがあるというのでなければ、人はついてこないものですから。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「たとえば漢の高祖などは、生まれる前に母親の上に龍がのっていたと言います。」


ふたご2

「まあ豪快な。」


ふたご1

「しかしながら、共産主義者の元締めであるレーニンさんはそういう不思議な話で人を引き寄せるわけにはいきません。」


ふたご2

「まあもう20世紀ですからね。」


ふたご1

「そこで少年時代から頭が良かったのだという話にしたのですが、学業などでは証拠が残ってしまいますので、隠し通すのは難しかったわけです。」


ふたご2

「まあ後から生まれる前に出てきた龍を確認できませんしねえ。」


ふたご1

「そのようにレーニンさんもしておけば良かったのです。生まれる前に、巨大なマルクスがレーニンの母親のお腹に入るのを見た。とか。」


ふたご2

「化け物じゃないですかマルクス。」


ふたご1

「いえ、レーニンが生まれたころにはまだマルクスは生きていますので、化け物扱いすることは不当です。」


ふたご2
「巨大だったり腹に入ったりする時点で化け物なんですが。」

ふたご1

「今からトップを目指そうという方々も、そういったエピソードを用意しておくほうが良いと思われます。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「たとえばアメリカの大統領候補争いを繰り広げるオバマさんやヒラリーさんにも。」


ふたご2

「いまさらという気がずいぶんとしますが。」


ふたご1

「たとえば生まれる前に、家の近くに巨大なリンカーンやワシントンやジェファーソンやセオドア・ルーズベルトがいたとか。」


ふたご2

「また化け物じゃないですか。」


ふたご1

「正解は、ラシュモア山に彫られた大統領達のでっかい彫刻です。」


ふたご2

「やかましい。」


ふたご1

「ほかにもでっかいリンカーンや、でっかい自由の女神や、でっかい金日成などよりどりみどりです。」


ふたご2

「最後のはだいぶ違うぞ。」


ふたご1

「ですから今のうちに出身地をラシュモア山のふもとに捏造するように、ヒラリーさんやオバマさんに働きかけを。」


ふたご2

「結局捏造か。」


ふたご1
「いろいろな社長であることで知られるイタリアのベルルスコーニさんがまた首相になるそうですが。」
ふたご2

「なるんですか。」


ふたご1

「しかし、スペインの新内閣を『ピンク色内閣』と評して若干問題になっているそうです。」


ふたご2

「何でピンクなんですか。」


ふたご1

「女性閣僚が多いからだそうです。」


ふたご2

「ああなるほど。」


ふたご1

「だとすれば男性が多い内閣は何色内閣でしょうか。」


ふたご2
「グレーとかですかねえ。」

ふたご1

「松崎しげるが多い内閣は何色内閣でしょうか。」


ふたご2

「多く存在するのか。」


ふたご1

「志茂田景樹が多い内閣は何色内閣でしょうか。」


ふたご2

「とにかく目がちかちかすることだけはたしかです。」


ふたご1

「林家一門が多い内閣は何色内閣でしょうか。」


ふたご2
「みんなピンク色の服を着ていると思ったら大間違いです。」

4月25日、内閣は写真を撮られる者であって撮る者ではありません。

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