ふたご1 |
「桶狭間名物スパスパヘッドや!」 |
ふたご2 |
「一発しかできないギャグだな義元新喜劇。」 |
ふたご1 |
「マイケル・ジャクソンさんですが。」 |
ふたご2 |
「またなにか。」 |
ふたご1 |
「マイケル・ジャクソンのアルバムである、『スリラー』が、歴史的に重要な録音物であるとして、アメリカ議会図書館に永久保存されることになったそうです。」 |
ふたご2 |
「ああ、いい話なんですか。」 |
ふたご1 |
「がっかりしないでください。」 |
ふたご2 |
「してないと言えば嘘になるかも知れませんが。」 |
ふたご1 |
「なにしろスリラーは全世界で一億枚は売れたという歴史的なアルバムですから。」 |
ふたご2 |
「しかしそんなに売れたんだったらわざわざ議会で保存しなくても誰かが保存していると思いますが。」 |
ふたご1 |
「きちんと管理していないとどんどん変化してしまいますから。」 |
ふたご2 |
「まあそういう点はあるかもしれませんが。」 |
ふたご1 |
「音楽は本人の人間性を反映しますからね。」 |
ふたご2 |
「後追いで変わったりしないでしょう。」 |
ふたご1 |
「あれは成長だよ。」 |
ふたご2 |
「成長もしません。」 |
ふたご1 |
「しかしまあこうした現代の音楽も議会などの公的機関で保存される時代になったというわけです。」 |
ふたご2 |
「そうですねえ。」 |
ふたご1 |
「ですから、いずれは国会図書館のようにすべての音楽を保存する機関もできるのでしょう。」 |
ふたご2 |
「まあできるかも知れませんね。」 |
ふたご1 |
「たとえば『エリーゼのために』の各バージョンも完全に収録。」 |
ふたご2 |
「名曲ですね。」 |
ふたご1 |
「きちんと世界中の企業からいろいろなバージョンを集めます。」 |
ふたご2 |
「まあいろんなオーケストラやミュージシャンがいるでしょうから。」 |
ふたご1 |
「ちゃんと一軒一軒電話を掛けて。」 |
ふたご2 |
「電話?」 |
ふたご1 |
「『少々お待ちください』と言われてからしっかりと録音するわけです。」 |
ふたご2 |
「保留音かっ。」 |
ふたご1 |
「ほかにも世界中の信号から流れる『通りゃんせ』や、『バックします』などの音源を完全収録。」 |
ふたご2 |
「そんなニッチな音楽ばかり集めてどうする。」 |
ふたご1 | 「そんな中で、別の音楽の話ですが。」 |
ふたご2 |
「なんですか。」 |
ふたご1 |
「イギリスのヘリオット・ワット大学のエイドリアン・ノース博士の研究になどの研究によると、重厚で力強い音楽を聴きながらワインを飲むと味わいが増して感じられるそうです。」 |
ふたご2 |
「変わるんですかそんなに。」 |
ふたご1 |
「何も聴かない場合に比べると60%も変わるそうです。」 |
ふたご2 | 「そうなんですか。」 |
ふたご1 |
「しかしクラシックなどのワインっぽい音楽が合うかと思いきや。」 |
ふたご2 |
「違うんですか。」 |
ふたご1 |
「ジミヘンなどのハードロックのほうが相性がいいそうです。」 |
ふたご2 |
「イメージが違いますねえ。」 |
ふたご1 |
「ですからもっと違う曲なら味わいが違うかも知れません。」 |
ふたご2 |
「そうかもしれませんが。」 |
ふたご1 |
「エリーゼのためにを電話口で聴きながらだとワインの味わいがさらに深くなったりだとか。」 |
ふたご2 |
「またそっちかい。」 |
ふたご1 |
「『バックします』を聴きながらだとまた味わいが変わったり。」 |
ふたご2 |
「聴いてるヒマがあったらよけなさい。」 |
ふたご1 |
「スリラーを聴きながらだと顔が変わったり。」 |
ふたご2 |
「成長するな。」 |
5月16日、フズバ。 |