ふたご1

「マッハ合法!マッハ合法!マッハ病床ショー〜♪」


ふたご2

「法律以前に人としてどうか。」


ふたご1

「アメリカのGE社ですが。」


ふたご2
「有名な企業ですね。」

ふたご1

「創業以来取り扱ってきた、電灯などの照明事業を本体から分離独立させる方針だそうです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「ちなみにGE社と言えば、あの発明王トーマス・エジソンが創業した電灯会社の継承会社でして。」


ふたご2
「ということは、電球が発明されてからずっと扱っていたんですか。」
ふたご1

「そうです。電灯の老舗中の老舗です。」


ふたご2

「いえまあ老舗なんでしょうけども。」


ふたご1

「いわばGEと言えば電灯、電灯と言えばGEだったわけです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「明るいGE、明るいGE、みんな、うち中、なんでもGEだったわけです。」


ふたご2

「まあナショナルという名前もなくなってしまうわけですが。」


ふたご1

「そんな会社の象徴である電灯産業すら切り離すとは、ビジネスの世界というのはなんと非情なのでしょうか。」


ふたご2

「まあそれくらいしないといけない世界なのでしょうねえ。」


ふたご1

「しかし受け取る側にしてはショッキングですよ。」


ふたご2

「そうですかねえ。」


ふたご1

「たとえて言えば、株式会社通天閣観光が通天閣を売却したりするようなものです。」


ふたご2

「そんな会社が運営してたんですか。」


ふたご1

「それを株式会社東京電波塔や、名古屋テレビ塔株式会社が買い取るとしたらどうでしょうか。」


ふたご2
「どうでしょうかと言われましても。」

ふたご1

「やはり通天閣は通天閣観光に、東京タワーは東京電波塔に、名古屋テレビ塔は名古屋テレビ塔に所有してもらいたいのが人の常じゃないですか。」


ふたご2

「そうなんですかねえ。」


ふたご1

「ですから、GE社も、電灯関連事業を分離する時には、よく考えていただきたいです。」


ふたご2

「まあでもGE電機とかそういうわかりやすい名前にはなるんじゃないですか。」


ふたご1

「いや、そうではなくて。」


ふたご2

「ないんですか?」


ふたご1

「GEの本社のほうです。」


ふたご2

「は。」


ふたご1

「『ゼネラル・エレクトリック(電灯は今はGE電機のほうにあります)株式会社』と改名し、電灯事業の行方をわかりやすくするのです!」


ふたご2

「なんでまた。」


ふたご1

「そうすれば、このGEは電灯のことを忘れていないんだなあとみんなも安心するわけです。」


ふたご2

「みんなって誰。」


ふたご1

「もし、電灯事業がさらに売却された場合には『ゼネラル・エレクトリック(電灯は今は通天閣観光のほうにあります)株式会社』とすればいいだけですし。」

ふたご2

「何を買っているのだ通天閣観光。」


ふたご1

「もう少し親切な会社なら『ゼネラル・エレクトリック(電灯は今は西の方の角を曲がったところにある通天閣観光のほうにあります)株式会社』にしてもいいですしね。」


ふたご2

「どこにあるんだ通天閣観光。」


ふたご1

「しかし、こうしておけば、電灯事業のことをGEの社員も忘れず、いつかは電灯事業を取り戻せるぐらいに頑張ろうと思えるわけです。」


ふたご2

「しかしそれでは売られたほうもおだやかではないでしょう。」


ふたご1

「だったら『株式会社(電灯はうちのものです)通天閣観光』として一体化を。」


ふたご2
「一体化してないですが。」

ふたご1

「そうすれば『ゼネラル・エレクトリック(電灯は今は西の方の角を曲がったところにある通天閣観光のほうにありますが、いずれは…)株式会社』として対抗。」


ふたご2

「何の対抗意識だ。」


ふたご1

「そうくると『株式会社(電灯はうちのものです、GEのおっさんがなんと言おうが、返す気はおまへん。定吉、塩まいときなはれ)通天閣観光』となり、軋轢もアップ。」


ふたご2

「するなよアップ。」


ふたご1

「しかし、ゼネラル・エレクトリックは決してあきらめない!『ゼネラル・エレクトリック(電灯をめぐる通天閣観光との戦いは、今まさに始まったばかりなのだから!ご利用ありがとうございました)株式会社』となったのだから!」


ふたご2
「会社自体を終わらせてどうする。」

7月11日、GEGEGEのGE。

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