ふたご1

「毎日毎日僕らはつり上がった目の丸いモビルアーマー型鉄板の上で焼かれてイヤになっちゃうよ。」


ふたご2

「ザクレロのプラモデルに泳がれてもなあ。」


ふたご1

「リンナイが新しい食器洗浄機を発売したそうですよ。」


ふたご2
「なんですか。」

ふたご1

「新しいモードがついているのです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「それは重曹洗浄モードです」


ふたご2
「重曹?」
ふたご1

「そう、今までは専用洗剤を使って洗っていましたが、これからは市販の重曹を使って洗えるのです。」


ふたご2

「へえ。」


ふたご1

「『いいか、ここは戦場だ!お前達汚れはウジ虫だ!皿にこびり付く前と後にサーと言え!何だその油は!そんな吸着力でこの食洗機から生きて出られると思うか!』と、厳しく洗い流してくれるのです。」


ふたご2

「それは重曹ではなく軍曹です。」


ふたご1

「なぜこのような重曹モードがついたかと申しますと。」


ふたご2

「はい。」


ふたご1

「近年、主婦の方の間で重曹ブームが起きているのです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「重曹はこびり付いた汚れをよく落としますし、しかも食品に使われるほど人体にも安全、さらに自然への負荷も少ないとして大人気なのです。」


ふたご2

「なるほど。」


ふたご1

「しかし、重曹のこうした効果はずいぶんと前に知られていました。おばあちゃんの知恵袋的な本の袋とじには必ず載っていたものです。」


ふたご2

「作るなよ袋とじ。」


ふたご1

「しかし、その時はみんな重曹に見向きもしませんでした。しかし、時代が変わればこのブームなのです。」


ふたご2
「環境保護というのが重要になってきたからですね。」

ふたご1

「これからは他のものもどんどんこうした分野に目をつけてくると思います。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「たとえば、掃除の時に出がらしのお茶っ葉をまいておくと掃除がしやすくなります。」


ふたご2

「でもそれはほうきで掃除する時だけじゃないんですか。」


ふたご1

「だからお茶っ葉対応のために、ほうきとしても使えるほうき掃除機を開発するとかですね。」


ふたご2

「ものすごく無駄な機能な気がしますが。」


ふたご1

「ちなみに、お茶っ葉にお湯を入れると、おいしい飲み物になるんじゃよ。」


ふたご2

「そんなこと知恵袋に入れるなおばあちゃん。」


ふたご1

「さらに、風邪を引いた時にはネギを首に巻くと良いと言いますね。」


ふたご2

「まあありますけど。」


ふたご1

「その時のために、ひもとしてネギを使えるパーカーを開発するのです。」


ふたご2

「ネギ臭い服はいやだなあ。」


ふたご1

「ネギをおしりにつっこむとよいと言う地方もありますので、」


ふたご2

「いやもういいです。」


ふたご1

「ちなみに、ネギを鶏肉と互い違いに串に刺して、焼くと、おいしいんじゃよ。」


ふたご2

「なんでもかんでも知恵袋に入れるな、ばあさん。」


ふたご1

「さらに包丁をとぐ時には、お茶碗の裏で軽くこすると簡単にとげます。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「そこで、お茶碗に近づけると、簡単にお茶碗をひっくり返せるリモコン包丁。」


ふたご2
「どういう原理だ。」

ふたご1

「問題点としては、ごはんがのっていてもひっくり返してしまうことでしょうか。」


ふたご2

「すごいパワーだな。」


ふたご1

「ひとたび包丁が近づけば、お茶碗はひっくり返り、ごはんが食べられない…包丁を持っているあなたが食卓の支配者です。」


ふたご2

「完全に目的がどこかに行っているぞ。」


ふたご1

「ちなみにお隣の食卓も支配しようとして、包丁を持ってお隣の台所に押し入ると、警察に通報されるんじゃよ。」


ふたご2
「そんな袋はもう捨ててしまえ、ババア。」

8月1日、ババア!長生きしろよ!

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