「不況が続く中で、銀行は相変わらずの貸し渋り。特に中小企業のつなぎ資金の融資なんか門前払いや。その点、米はといで炊くだけの簡単な手続きで、いくらでも食べられる。そら流行るやろ銀次郎はん。」
「ミナミの帝王の竹井みどりを物まねする友近は稲作伝来時にはいません。」
「イギリスにはストーンヘンジと言われる石達があるのですが。」
「今まで何のために作られたのかはよくわかりませんでした。」
「そうですねえ。」
「今までも日時計説や、宇宙人のご休憩所説など様々な説がありました。」
「ちなみにストーンとは石、ヘンジとは槌で叩いたような山の意味であり、日本語に訳すと、松山自動車道の石鎚山サービスエリアという意味です。」
「どこから出てきた松山自動車道。」
「しかし最近行われた、ボーンマス大学のティム・ダービル教授の調査によると、ストーンヘンジのそばから生前に大ケガをした人の骨が多数見つかったそうです。」
「大ケガですか。」
「しかも、歯の分析によると、その大多数は近隣の人ではないということです。」
「ということは、どういうことなんでしょうか。」
「つまり、空からストーンヘンジが落ちてきて、たくさんの人がけがをしたという説は成り立たないことがわかります。」
「誰がいつの間に立てた説なのかはっきりさせてください。」
「ダービル教授は、当時ストーンヘンジにはけがを治す神聖な力があると信じられており、大ケガをした人が治療のために集まってきたのではないかという説を立てています。」
「なるほど。」
「しかしこの説には疑問があります。」
「なんですか。」
「ケガをした人が集まるにしては、その近くに饅頭屋や旅館が見つからないのです。」
「さらに、ストーンヘンジ卵もです。」
「温泉ではないので当然です。」
「そこで私はこのような説を考えてみました。」
「まあ考えてください。」
「なぜ、ケガをした人が集まるのか。」
「そりゃ、ケガを治すためでしょう。」
「それが浅はかさです。」
「はあ。」
「ケガをしたからには理由があるはずです。」
「そりゃそうですが。」
「もちろん当時でも、人が人にケガを負わせることもあったでしょう。」
「そりゃあるでしょう。」
「そうなったらケガをした人のいうことは一つです。」
「なんですか。」
「『次は法廷で会おう！』です。」
「裁判かっ。」
「そう、ストーンヘンジは巨大な民事裁判所なのです。」
「またいい加減な説を。」
「イギリスの裁判といえば『静粛に』と言って鳴らすハンマーです。先ほど言った通り、ヘンジの意味は『槌で叩いた山』です。つまりストーンヘンジが裁判所だということはこの点でも証明されるわけです。」
「そこで発見された骨がケガをしたままだというのもわかります。」
「なんですか。」
「裁判を有利に勧めるために、骨を折るなどしてケガを大きくしたのです。」
「えええ。」
「現在でも、ストーンヘンジという言葉が『骨を折るのにちょうどいい石』という意味で使われていることからよくわかります。」
9月26日、ガベル。