【これまでのあらすじ】 |
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おいホームズっ! |
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人の話をきけっ! |
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ホームズさん! |
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モリアーティ教授の |
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何だとこの野郎っ! |
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はい、ホームズさん、かいつまんで |
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何だその…がむやみに多い しゃべり方は。 |
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ええっ!? どうしてそのようなことが わかったのですかっ!? 愚昧なスコットランドヤードの 一警部に過ぎない私には まったくなぜだかわかりませんっ! どうかその理由を教えていただけ ないでしょうか、お願いいたしますっ! |
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おおっ、まさか |
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はい、確かその時私もボヘミア国皇太子、 ヴィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモント・ フォン・オルムシュタイン殿下の護衛の任に当たりました。 皇太子殿下は大変気品にあふれたお方で それはもう私なども尊敬の念に打たれずには おられませんでした。 御前に出れば誰もが皆、鞠躬如して 恐懼するほかない天性の気品をもたれておられる 方というのでしょうねえ。 |
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ホームズ、なんだかすごい顔になってるが、 続きを聞かせてくれないか。 |
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フォン・クラム伯爵でしたら、 私もお会いしたことがあります。 立派なひげをおはやしになった恰幅のよい方でした。 ボヘミア国王…そうそう皇太子殿下は このたび国王の位に即位なさることに なっておられます。 その新国王陛下を輔弼するにふさわしい 忠良なる重臣と言った感じの方と 思われますが。 |
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えええっ!? 一体どういうことだいっ!? じゃああの皇太子は替え玉なのかいっ!? 一体何のためにっ!? |
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と、いうことはフォン・クラム伯爵というのは 皇太子殿下の変装の姿ということなのですか。 しかし、パーティーの席で、フォン・クラム伯爵は 皇太子殿下とともに参加してらっしゃいましたが。 私はその席で両方の方ともお話したのですが それは一体どういうことなのでしょうか。 |
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はっ! た、確かに同じ時には現れておられませんでした! し、しかしですよ、フォン・クラム伯爵が姿を 消された時からものの10秒もしないうちに 皇太子殿下がお見えになったのです! いくらなんでもそんなに早く変装するというのは 不可能ではないのですかホームズさん! |
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…まさか、コントとかである 左半身は皇太子の格好で、右半身は 伯爵の格好をしているとか言う奴じゃないだろうね。 |
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そんなもんにだまされる奴がいるかっ! | |||
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そのパーティーに出てた奴らは 全員アホばっかりかっ! |
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…この大英帝国の未来は暗いなあ。 |
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しかし何のために皇太子は |
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! と、言うことは…! まさか…! |
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ということは、ボヘミア国皇太子殿下が、 モリアーティ教授を極秘裏に大英帝国から 連れ出したと言うことなのですか!? いったい、 何のために!? |
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違うんかいっ! | ||
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今までの話の流れだったら 大体モリアーティ教授だと思うわっ! |
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アイリーン・アドラー嬢!! |
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アイリーン・アドラー嬢?
一体それはどんな婦人なんだい? |
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よ、溶接? 溶接界の有名人なのかい? |
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…一体、何の人物なんだい。 |
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ハガキ…職人? | ||
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黒パン専門誌の「ライ麦」では、 巻頭グラビアも飾っていましたね! |
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………なんでまた |
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…たかだかそれぐらいで 英国経済が破滅するとは思えないがなあ…。 |
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にしても今日はすごい推理力だな。
ボヘミア国皇太子の記事を見ただけで ここまで推理するなんて。 いったいどうしたんだい? |
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ホームズ、口の中から その一風変わった花が見えてるぞ。 |
果たしてホームズ達はボヘミアの皇太子を
ボコボコにすることができるのか!?
つづく!