ふたご1

「もしも仏様が日本代表のチームの監督になったら、仏ジャパンになってどこの代表かわからなくなり、大変なことに!」


ふたご2

「それ以前に仏様が監督をすることのほうがたいへんです。」


ふたご1

「薄毛抜け毛髪の悩みのリーブ21ですが」


ふたご2
「社長の声は誰かに似ていますね。」

ふたご1

「このたび、リーブ21が行った調査によると、薄毛に悩む男性の三分の一が子供の頃からそうなるであろうという予感があったと言います。」


ふたご2

「そういうものなのですか。」


ふたご1

「あれほど毛髪の薄い人に対する配慮が欠けている人種が、これほどの不安を抱いていたと言うことが驚きです。」


ふたご2
「容赦がないですからね子供は。」
ふたご1

「しかし一方には、そうして考えてばかりいるから毛が抜けてしまったのだという指摘も当然あるでしょう。」


ふたご2

「まあそうですねえ。」


ふたご1

「しかしそれは一面的な見方です。」


ふたご2

「そうなんですか?」


ふたご1

「子供の頃から考えていた人が全員薄毛になったわけではありません。反対に濃い人のほうがずっと不安に思っていたかも知れないのです。」


ふたご2

「まあそこまで調査してみないと正確なところはわからないかも知れませんが。」


ふたご1

「つまり、本当の結果を知るためにはもう少しつっこんだ調査が必要です。」


ふたご2

「そうなんですか?」


ふたご1

「たとえばカレーと言われた時に、何肉がいいかと考えながら、将来薄毛になるかと考えた人のうち、薄毛になる率はどれくらいかとか。」


ふたご2

「セットで何を考えているのかね。」


ふたご1

「これが世に言う、毛合わせが悪い考え方ですね。」


ふたご2

「食い合わせみたいに言われてもなあ。」


ふたご1

「バナナはおやつにはいるのか、ナバホ族は近代文明を受容するのにあたってどのようなアプローチを行ったのかを同時に考えると抜け毛が多いとか。」


ふたご2

「もはや毛と何の関係もないですよ。」

ふたご1

「毛が生えたバナナはおやつに入れていいのか、ナバホ族は毛の生えた近代文明を受容するにあたって、どのような毛の生えたアプローチを行ったのか。」


ふたご2

「無理に毛を生やさなくてもいいです。」


ふたご1

「タニタが額縁型の体重計を発売するそうです。」


ふたご2

「額縁型?」


ふたご1

「額縁型のフレームで強化ガラスをはさんだ形のおしゃれ体重計です。」


ふたご2

「はあなるほど。」


ふたご1

「これは大変なことですよ。」


ふたご2

「そうなんですか?」


ふたご1

「2000年以上の歴史を持つとされる、体重の歴史を揺るがす大事件です。」


ふたご2

「いやどんな歴史か知りませんが。」


ふたご1

「額縁と言えば何を思い浮かべますか?」


ふたご2

「絵ですか。」


ふたご1

「そう、絵…いえ、芸術です。」


ふたご2

「芸術?」


ふたご1

「体重が額縁型になった、これは額縁に入った絵画のように、体重計を壁に掛けて使用できるという可能性を開いたということなのです。」


ふたご2

「まあできるかも知れませんが。」


ふたご1

「それはつまり、一人で下を向いてみるだけの体重から、大勢の鑑賞にさらされる体重への移行、つまり体重のアート化…『Taijui-aato』のはじまりです。」


ふたご2

「せめてアートぐらいちゃんと書いてください。」


ふたご1

「やがて名うての名体重家が、競って体重の芸術性を競い合う展覧会なども開かれるでしょう。」


ふたご2
「数字だけじゃないんですか。」

ふたご1

「そして有名な人物の一瞬を切り取った体重を、アートとして鑑賞するようになるのです。」


ふたご2

「大統領就任時の体重73.5kgとか見てもなあ。」


ふたご1

「やがて、有名人の体重を量ることもステータスになる、アートの大衆化がはじまります。」


ふたご2

「大衆化と言われても。」


ふたご1

「そして人気ラーメン店の壁に、有名人の体重がずらっと並ぶ日が!」


ふたご2
「しょうもない結末だなあ。」

5月1日、池中玄太を祖とする80kg派。

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