ふたご1

「こんばんは、二宮金次郎です。趣味は、たきぎ背負いです。」


ふたご2

「だったら勉強に集中してください。」


ふたご1

「いわゆる新型インフルエンザ問題ですが。」


ふたご2

「日本ではあまり報道されなくなりましたねえ。」


ふたご1

「南米コスタリカのアリエス大統領が、国家元首としては初めての新型インフルエンザ感染者となったそうです。」


ふたご2

「感染を防ぐのは難しいですね。」


ふたご1

「今は快方に向かっており、近日中に復帰されるそうですが。」


ふたご2
「それはなによりですが。」
ふたご1

「しかしこのことで、コスタリカでは新型インフルエンザにかかわるニュースが連日報道され、国民の関心も高まっていることでしょう。」


ふたご2

「まあ不幸中の幸いですね。」


ふたご1

「一方日本では、感染者数が増大し続けているにもかかわらず、ムード的には何か終わった感じです。」


ふたご2

「ちょっと発生当時に盛り上がりすぎましたからねえ。」


ふたご1

「これは、日本もコスタリカを見習って。」


ふたご2

「感染しろというのですか、あの方やあの方に。」


ふたご1

「いえそうではなく、日本が世界で一番最初となる感染者を作り出せば、世界的な関心も高まるのです。」


ふたご2

「しかしそんなに有名な人となりますと。」


ふたご1

「いえいまさらスポーツ選手や文化人が感染したところでインパクトは低いです。」


ふたご2

「じゃあ一体だれが。」


ふたご1

「日本といえば何ですか。」


ふたご2

「おおざっぱな質問ですねえ。」


ふたご1

「そう、フジヤマ、テンプラ、スシ、ゲイシャです。」


ふたご2

「古い概念ですねえ。」

ふたご1

「もしゲイシャが新型インフルエンザにかかったとなれば、世界はまさに震撼するでしょう。」


ふたご2

「そうかなあ。」


ふたご1

「さらに日本といえば何ですか。」


ふたご2

「おおざっぱにもほどがあります。」


ふたご1

「そう、ニンジャです。」


ふたご2

「まあイメージはありますが。」


ふたご1

「もしニンジャが新型インフルエンザに感染し、それを不覚と思ってハラキリしたら、世界は驚愕するでしょう。」


ふたご2

「ニンジャがいた方が驚愕しますが。」


ふたご1

「あのちっちゃい粘土玉を食べるだけで3日飲まず食わずで活動するニンジャが感染するんですよ。」


ふたご2

「兵糧丸とかも有名なんですか。」


ふたご1

「世界の人々も本気で感染阻止に動き出すでしょう。」


ふたご2

「今も割と本気だと思いますが。」


ふたご1

「しかし、ニンジャやゲイシャすら感染したということのインパクトは計りしれません。」


ふたご2

「過大評価にもほどがありませんか。」


ふたご1

「あの、二人協力すると『ニンジャwithゲイシャ・キモノボンバー!!』を繰り出す両者が感染ですよ。」


ふたご2

「なんだその技。」


ふたご1

「このボンバーの頭文字『B』を冠したのが、いわゆる『B反市』です。」


ふたご2

「なんだよボンバー反市。」


ふたご1

「しかし、これでもまだインパクトが足りないという、わがままな世界人民には最終手段です。」


ふたご2
「もはや何が目的なのかすら忘れ去っていませんか。」

ふたご1

「日本といえば何ですか。」


ふたご2

「もう何でもいいです。」


ふたご1

「世界に誇るべき先端技術です。」


ふたご2

「ようやくまともっぽいものが。」


ふたご1

「そう、その先端技術の粋を集めた二足歩行ロボットを新型インフルエンザに感染させることにより、世界を驚嘆せしめるのです。」


ふたご2
「その技術を治療や予防に使ってもらうわけにはいきませんか。」

8月14日、しんかんせんかんせんせん。

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