ふたご1

「新語・流行語大賞創設時の大賞は、『新語・流行語大賞』だったそうですよ。」


ふたご2

「ほんとうなら悲しすぎますが。」


ふたご1

「もらすぞ!ウィキリークスー!!」


ふたご2

「情報漏洩の話ではありますが。」


ふたご1

「さ、いろいろな情報を業界関係者のように次々に流してくれるウィキリークスさんなんですけども。」


ふたご2

「その比喩をすると信頼度ががくっと下がってしまうのですが。」


ふたご1

「そんな中からほほえましいエピソードを。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「リビアのカダフィ大佐といえば長い間リビアを統治されているわけです。」


ふたご2

「ちょっとほほえましいエピソードがなさそうな人ですが」


ふたご1

「そしてカダフィさんは遊牧民の伝統を守るため、外遊しても常にテントを設営するということをされています。」


ふたご2

「テントですか。」


ふたご1

「日本で言うと、あちこちに行くたびに城を造っていた豊臣秀吉のようなものです。」


ふたご2

「なんか違う気がするが。」


ふたご1

「しかし国連総会に出席した時、ニューヨークでテントを張ろうとしましたが、断られてしまいました。」


ふたご2

「まあニューヨークは大都会ですから敷地もないでしょうし。」


ふたご1

「なんかセントラルパークとか言う広い空き地があったので、そこでいいと言ったのに断られてしまったのです。」


ふたご2

「空き地じゃねえ公園だ。」


ふたご1

「やむをえず、ニューヨーク郊外に設置したのですが、そこで建築基準法違反だという言いがかりを付けられて撤去されてしまう始末。」


ふたご2

「いいがかりなんですかそれは。」


ふたご1

「そこで激怒したカダフィ大佐は、反撃を開始しました。」


ふたご2

「なんですか反撃って。」

ふたご1

「リビアの首都トリポリのちかくに、核物質をぽんと放置。」


ふたご2

「放置?」


ふたご1

「もしこれがテロリストの手に渡ったら大変なことに…そうなればアメリカも…ククク…」


ふたご2

「なんという地味かつイヤな嫌がらせ。」


ふたご1

「しかし、幸いにも核物質が盗まれることはありませんでした。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「これは、中国の名政治家が現れた時に発生する、『道に落ちているものを誰も拾わない』という状態です。」


ふたご2

「なんだか微妙に違う気がしますが。」


ふたご1

「これは自分がよい為政者であり、かつ人民を信用しているからこそできる芸当なのです。」


ふたご2

「そうなんですか。」


ふたご1

「ですから、これをみならって。」


ふたご2

「見習わなくてもいいと思いますが。」


ふたご1

「アメリカも機密文書を街角においてはいかがでしょうか。」


ふたご2

「置くな置くな。」


ふたご1

「こうすれば、今の政治がうまくいっているかどうかもわかり、ウィキリークスの活動も地味に見えるようになり一石二鳥です。」


ふたご2

「その石を投げる前に一度考えた方がいいのでjは。」


ふたご1

「ちっちっち何も考えずに機密文書を街角に置くバカがいますか。」


ふたご2

「バカでない人は考える前にやらないと思いますが。」


ふたご1

「ちゃんと深慮遠謀が隠されているのです。」


ふたご2
「まああるんでしたらどうぞ。」

ふたご1

「この機密文書ですが、ちょっと特殊な置き方をしておきます。」


ふたご2

「特殊?」


ふたご1

「1ページ目と2ページ目を少し離し、3ページ4ページと同じように続けておいていきます。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「そうすれば、極秘資料を拾いつつやってきたウィキリークスも、知らず知らずのうちに監獄の中に…。」


ふたご2
「バカなのだったら考えないでください。」

12月10日、カダフィ色やねん

SAKANAFISHホームへ