ふたご1

「デビルウイングは空を飛び、デビルうどんは地獄うどん♪」


ふたご2

「悪魔の力を手に入れて何をしているのですか。」


ふたご1

「ここ40年ほど財政難で知られる北朝鮮ですが。」


ふたご2

「むしろ豊かな時期があったのですか。」


ふたご1

「そんな中で新たな資金獲得源を見いだしたそうです。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「お金です。」


ふたご2

「は。」


ふたご1

「印刷所でお金を刷るのです。」


ふたご2

「いやその方法ではインフレになってしまうのではないですか。」


ふたご1

「いえ、そんな安直な稼ぎ方はしません。」


ふたご2

「じゃあなんですか。」


ふたご1

「あなたはご存知でしょうか。マニアというものを。」


ふたご2

「マニア?」


ふたご1

「そう、世の中の珍しいものを集めたくて仕方がないマニアさんです。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「中でも紙幣マニアという人種は、連番や珍しい順番の番号がついている紙幣を珍重する習性があります。」


ふたご2

「ということは。」


ふたご1

「珍しい番号の紙幣をオークションに出して、外国の紙幣マニアに購入させて外貨を稼ぐ計画なのです。」


ふたご2

「これはまたなんというかせこいというか。」


ふたご1

「この計画がうまくいけば、北朝鮮の財政状態はあっという間に改善されるかもしれません。」


ふたご2

「さすがに一国の財政が改善するほど売れないと思いますが。」

ふたご1

「そうなったら第二第三の作戦です」


ふたご2

「第二第三ですか。」


ふたご1

「紙幣マニアはほかに印刷ミスなどがある、エラー紙幣を珍重する傾向があります。」


ふたご2

「はあ。」


ふたご1

「そんなわけでわざとエラー紙幣を作成し、売りつければさらに外貨が手にはいるという寸法です。」


ふたご2

「そううまくいきますかねえ。」


ふたご1

「うまくいかなくても、ウォンと書いてある部分をドルとエラーすれば外貨になりますし。」


ふたご2

「それはエラーじゃなくて偽札です。」


ふたご1

「あとマニアに訴求力があるのはキャラクターですね。」


ふたご2

「キャラクター?」


ふたご1

「たとえば紙幣の肖像画をディズニーキャラクターにするとか。」


ふたご2

「それはまた恐ろしいところからお金を取られそうですが。」


ふたご1

「エラーですから仕方がないですよ。」


ふたご2

「どうエラーすれば金日成さんとディズニーキャラクターになるんですか。」


ふたご1

「ほかには、人気アイドルグループの顔を間違えて印刷するとかですね。」


ふたご2

「完全に故意ですよ。」


ふたご1

「平壌にある巨大な金日成像を少しずつミニスカートにしていけばなんとか。」


ふたご2

「なんとかなりませんが。」


ふたご1

「しかしこのような手段をとっても、外貨獲得に失敗する可能性もあります。」


ふたご2
「まあ無理じゃないですか。」

ふたご1

「しかしそんなことになっても、最後の手段がとれます。」


ふたご2

「なんですか。」


ふたご1

「ウォンの部分を『米』と書いておけば、たとえ外貨が無くなっても米のかわりに食べられます。」


ふたご2

「そこまでいったら諦めてください。」


ふたご1

「ひょっとするとエラー米マニアの人が買ってくれるかも知れませんし。」


ふたご2
「また業の深いマニアですねエラー米マニア。」

11月25日、ミスあきたこまち。

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